高卒人材の就職内定率が上昇した、
というニュースを先週採り上げました。
事務系もかなり増えてきているようですね。
日経新聞より。
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高卒採用がホワイトカラーの職種に広がってきた。ワコールは2019年春に約20年ぶりに販売職で高卒社員が入社したのに続き、今春も9人が入る。静岡銀行は27年ぶりの高卒採用再開を決めた。人手不足が続くなか、大卒が担ってきた職種への採用が増えつつある。高校生の就職活動を制約している採用ルールにも見直し機運が出てきた。
ワコールでは2019年に高卒社員が2人入社し、
「大卒と比べ成長の度合いが大きい」との評価を受けた結果、
2020年は9人を採用。
給与も入社5年目で大卒新入社員より高くなるように設定されているそうです。
この記事には各地の銀行の名前も並んでいます。
これまで高卒の就職先は「生産工程従事者」が39%と最多で、
大卒の最多は「専門的・技術的職業」でした。
しかし昨今の人手不足で、大学生の求人倍率が高くなる中、
「従来は大卒がしていた仕事を高卒にさせようとする企業の動きが広がっている」
そうです。
しかし、以前もこのブログで採り上げましたが、
高校生の就職活動には制約があります。
そのルールの見直しも進める必要がありそうですね。
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大学生と異なり、高校生の就活には独特の慣習がある。生徒は教師から提示された企業の中から1社を決めて選考を受ける「1人1社」制だ。経済団体と学校側、国の3者による申し合わせで1950年代から続いているルールだ。都道府県が学校に通知を出す形で運用している。
(中略)
文部科学省と厚生労働省は2月10日、経済団体や学校関係者らでつくる検討会議の報告書をまとめ、こういった慣行は「必要な見直しを行っていくことなどが求められる」とした。2019年度内にも都道府県や関係団体に報告書を送る予定だ。今後、運用を見直す自治体が出てくる可能性がある。
ちなみに、大阪府では2022年春卒業の生徒から、
複数社に応募できるようにする方向で検討を始めています。
大学生はもちろんのことですが、高校生についても
就職活動が活発化する中で学業をどう修めるかについて
これまで以上に真剣に考えねばならなくなりそうです。
貴校園のキャリア教育、進路開拓の活動がより広く、
より深いものになっていくことを願っております。
(文責:吉田)