寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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小中高生感染、学校内が13%

新型ウィルスの感染拡大が止まりませんね。

感染経路についても分析が都度進められているところではありますが、

少し古い記事にはなりますが、学校内感染の状況を確認しておきましょう。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

文部科学省は3日、全国の学校が本格的に再開した6月1日から11月25日までに、新型コロナウイルスに感染した小中高校や特別支援学校の児童生徒が3303人だったと発表した。学校内感染は全体の13%にとどまり、同省は地域一斉の休校は避けるべきだとの方針を示した。

 

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まずは小中高生の感染者数は次のとおり。

・小学生1252人

・中学生782人

・高校生1224人

そして幸いなことに、重症者はゼロとなっています。

 

そして感染経路については家庭内感染が55%で最多です。

一方、学校内感染は小学生で6%、中学生で10%、高校生で24%となっています。

この率をどう解釈するのかは人によってそれぞれだと思いますが、

文科省担当者は

「休校は子どもが受けるデメリットが非常に大きい。感染者が出たとしても、

 地方自治体の首長は本当に必要なときだけ休校してほしい」と話していて、

学校での感染対策などをまとめた「衛生管理マニュアル」を更新したうえで、

感染者が出た学校も直ちに休校とせず、保健所と相談するよう求めています。

特に小中学校については

「家庭内感染が大部分であることを踏まえ、

 学びの保障や心身への影響の観点から、地域での一斉休校は避けるべきだ」

と強調しています。

 

現状、さらに感染者が増える中では、相対的な比率として、

学校での感染が占める割合はより低くなっているようにも感じます。

ただ、一度感染例が発生すると広がりやすいのが学校の特徴。

特に、身近な例を見てみると部活動はかなりリスクが高いような気もします。

 

学校での感染対策を担う管理職、教職員の皆様には

ご苦労が続くこととなりそうですが、寒い季節になってきたこともあり、

なおいっそうの注意が必要になりそうですね。

 

記事には「衛生管理マニュアル」の内容にも少し触れられていますが、

一例として、

・マスクを着用しないで行う感染リスクの高い活動を一時的に制限する

・特に高校生は行き帰りも自由に行動できるためしっかりと指導を

・寒い時期の教室の換気方法として、30分に1回以上、少なくとも休み時間ごとに

 窓を全開にするなど、可能な限り常時に近い換気を

・児童生徒が学校内でも保温・防寒目的の服を着ることへの柔軟な対応も

・換気扇があれば常時使用も

などといったことが挙げられています。

すでに実施されていることばかりかもしれませんが、 

行動が緩んでいるところがないか、再確認してみてはいかがでしょうか。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp