とても辛いニュースですが、大人が目をそらしてはならないと思います。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
文部科学省は(2月)15日、児童生徒の自殺予防について検討する有識者会議を開き、新型コロナウイルス流行による一斉休校などがあった2020年に自殺した小中高校生は統計のある1980年以降最多の479人(前年比140人増)だったとのデータが示された。
479人という数字、そして140人増という数字。
どちらも胸に刺さります。
2020年は学校という場に集うことが難しいという、
過去に例を見ない状況が長く続き、
そのことが影響した可能性は高いような気がします。
厚生労働省などの統計を基にしたデータによると、女子高校生の自殺者は138人で、前年より71人増えた。男子高校生は21人増の191人だった。小学生は14人で中学生は136人。原因や動機は学業不振、進路の悩みが上位で前年と大きな差はなかった。
特に女子の増え方がとても気になります。
原因や動機に過年度との差異が見られないとのことですが、
多感な時期に命を失うほど悩んでいることがあったことに、
私たちはしっかりと思いを致す必要があるでしょう。
タブレットが自宅で過ごす子どもの心身の変化を見るために有効とか、
SNSを通じて相談できる体制の整備を進めるとか、
施策として考えられることは確かにあると思います。
が、最も大切なのは、子どもの存在や気持ちに寄り添える存在が確かにある、
とすべての子供が実感できることではないでしょうか。
学校が単独でその役割を担うことはできませんが、
家庭や地域と連携しながら、ひとりひとりの子どもに
そのような実感を持ってもらえるよう、努めていかねばなりませんね。
(文責:吉田)