うっかりしそうになりますが(実際になっていましたが)、
明日から連休なのですね。
来年はオリンピックが開催されるのでしょうか。
少々不安な昨今の状況ではあります。
さて本日のブログは遠隔授業データの活用について。
日経新聞より。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、多くの大学などがオンライン授業を続けている。教育でのIT(情報技術)活用に取り組んできた京都大学の緒方広明教授は「遠隔授業で集まる膨大なデータは学びを深めるのに役立つ。コロナ収束後も対面授業との併用を考えてほしい」と訴える。
これ、私もとても気になっていることです。
オンライン授業ではその性質上、たくさんのデータを集めることができます。
受講履歴はもちろんですが、教材の閲覧状況や課題の提出、
小テストの成績などなど、各種データを集めることができ、
学校や教員はこれらを分析して学びの状況を把握することが可能です。
ただ、現場は「それどころではない」状況もあっただろうと推測できます。
つまり、オンライン授業を「実施することで精一杯」で、
データの蓄積や分析などにはとても手が回らない、と。
また、データの蓄積をするためにはそれなりのシステムも必要と思われますが、
現段階でそれらが未導入というケースもきっとあるでしょう。
さらに、学習履歴等のデータの取扱いには慎重さも求められます。
何をどのくらい、どのように用いるのかという点について
議論はまだまだ不十分かもしれません。
本来であれば各校園をまたいだビッグデータを解析し、
より効果的な教育活動が実現できるようにすべきかもしれませんが、
そこまではまだ距離があるような気がします。
私学はまず各校園でそれらのデータを集約・分析・活用することを
検討することが先決ではないでしょうか。
ラーニングアナリティクスには、
学生がつまずく場所を特定して指導法や教材を改善したり、ドロップアウト(学習放棄や退学)を未然に防いだりできる。学生や生徒も自身で目標を設定し、データをもとに自己管理できる
という効果があると、この記事でも指摘されています。
学校現場は「元に戻る」のではなく、今回の経験を活かして、
次のステージへと駒を進めたいところです。
オンライン学習を引き続き活用しながら、
新たな学校での学びを確立していただきたいと願っております。
(文責:吉田) www.ysmc.co.jp