寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

中小企業、脱・新卒頼み

まずは本日午後、大阪・梅田で弊社主催の

学校経営セミナーを開催いたします。

前回を超える方々にお申し込みをいただいておりますが、

大阪市内はG20サミットの影響で道路の規制が多くなっております。

電車でのご来場をよろしくお願いいたします。

 

さて本題。

本日のセミナーにも深く関係している、人事・採用の話題です。

日経新聞より。 

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

8.62倍と1.83倍――。2つの数字が新卒採用の断面を示す。いずれも2020年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の求人倍率だ。前者が従業員300人未満の企業、後者が全体の数字。大手企業が通年採用に乗り出すと、人材確保に苦しむ中小にしわ寄せが及びかねない。仕事を社外に任せたり、定着しやすい組織をつくったりする動きが広がり始めている。

 

 

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上の文章とグラフをご覧になって、どうお感じになるでしょうか。

企業規模が採用に与える影響はここまで大きくなっているのかと、

私自身、大変驚きました。

 

このような現実の中で、中小企業はどんな工夫をしているのでしょうか。

記事に出てくる内容をまとめてみますとこんなふうになります。 

  1. デザイナー不足の解消のため、インターネットを通じて個人に仕事を発注する
  2. 新しい人材を採用できなくても会社を回していけるよう、「定着しやすい組織」作りを進める
  3. 大卒の採用が厳しくなり、高卒に門戸を広げる

 

2点目については、「Employee Tech(エンプロイーテック)」

という調査が紹介されています。

この調査では「他の人に自分が働いている会社を勧めたいか」を社員に尋ね、

その推奨度が低い人が感じている不満をあぶりだし、

その不満が解消されるように経営改善を進めるもののようです。

 

調査はともかくとして、学校においても同様の方法、

すなわち現存の教職員が不満を感じていることを知ることで、

業務改善や処遇改善を行い、それが中長期的に採用環境の改善につながる、

といったこともあり得るかもしれません。

 

学校法人の場合、賃金水準は大企業並みであっても

規模の上では中小企業、というケースは決して少なくありません。

そして、給与を上げれば人が来てくれる、

という時代はすでに終わっているようにも思います。

働き方をどうするのか。将来に向けた取り組みが求められています。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp