「奨学金破産」
ショッキングな言葉です。
先日の朝日新聞の1面に掲載された記事でしたので、
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
学生時代に利用した奨学金の返済ができず、
自己破産に追い込まれるケースがある、とのこと。
記事によれば、2016年度までの5年間で、
奨学金にからむ自己破産は15,538人。何と1万人を超えているんですね…
そのうち、保証人や連帯保証人が自己破産したケースが7,230人。
自身への影響も大きいですが、親族への影響も大きいことが分かります。
記事にはさらに、
国内の自己破産が減る中、奨学金関連は3千人前後が続いており、16年度は最多の3451人と5年前より13%増えた。
とあり、その状況は悪化しているようです。
私も学生時代、奨学金に頼っていました。
非常に有難い制度だと思う一方で、
将来の伴侶や家族には最初から大変な重荷を背負わせることも
強く実感しています。
個人的には返済不要の奨学金が広がることを願っていますが、
やはり教育という大事業に対する国家の投資は今のところ
それほどの進展を見ていません。
私学は相対的に学費が高くなるものです。
当然、その価値に合わせて価格は上がって当然でしょう。
ただ、家計の経済的事情に配慮しなくていいわけではありません。
例えば、学校事務の人手不足を学生生徒のアルバイトに手伝ってもらう…
というのは難しいことなのでしょうか。
方法はさておき、ご本人も、学校も、社会も、皆がハッピーになる形を
模索できればと願っております。
(文責:吉田)