「スクールインターンシップ」という言葉をご存知でしょうか?
そもそも「インターンシップ」は「就業体験」とも言われ、
学生が企業に「体験入社」することを意味します。
そして、そこで働く社員から指示を受けた上で
実際の仕事を体験し「社会人としての働き方を具体的にイメージできる」
機会として使われています。
日数は受け入れ先の企業によってまちまちで、
1日~数週間とかなり差があります。
そして、「選考活動の一部」としての意味合いが最近では強くなってきています。
ただ、今回ご紹介したい「スクールインターンシップ」はある大学の
取り組みですが、上記のタイプとは違います。
ここでの定義づけは、以下のようになっています。
キャリア教育として教育実習とは異なる位置づけを持ち、学生に在学中に教職業務全般について経験させ、その経験を大学生活に反映させることにより、教職を目指す者として必要な職業観、社会観さらには人生観を養う「次世代を担う教員づくり」の推進を目標とします。
通常、学生が教育現場に行くことは「教育実習」に限られますが、
それとは別に「職業体験としての教員」を体験する機会を設けることで
社会人としての職業観を養うことを目標としています。
さらに、大学1年生から参加可能で、しかも教職課程を履修していない
学生も対象となっている点は注目に値するでしょう。
仮にスクールインターンシップに参加時点で「漠然と教員に興味をもっていた方」が
インターンシップで様々な経験をすることで、
より強く「教員を目指したい。」と思ってもらうこともあるかもしれません。
逆に「自分が思い描いていた教員」とは違うということで
「教員以外の道を選択する」結果になるかもしれません。
いずれにせよ、学生に「学校現場を体験してもらう」ことは
将来の有能な教員候補を育てる意味でも重要です。
教職課程を履修していながら、最終的に教員を目指さない選択をする
学生が増えつつある現状からみても、
私立学校としてこのような取り組みに
前向きに検討されてはいかがでしょうか。
学校の魅力を、学生にアピールするチャンスになると思います。
もしその学生が学校を気に入ってくれたら、
学生の友達や家族、大学のキャリアセンターへいい印象を伝えてくれますよ。
(文責:竹内)