閣僚への女性登用があったからなのか、こんなニュースが流れていました。
学校の女性管理職、過去最高23・3% : 教育 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
「23.3%」という数字を目にされて、どのようにお感じになるでしょうか。
私は率直なところ、「そんなに多かったっけ?」と思ってしまいました。
以前このブログでも書かせていただいたことがありますが、あちこちの学校にお伺いする私自身、お会いするのはほぼ100%が男性管理職の皆様。
女性にお会いするのはどんなときだろう…
と考え、あ、そうだ、幼稚園は女性の管理職さんが多い!と思い出した次第。
そして記事を読むと…やはり、そういうことでした。
女性管理職の割合を学校種別に列挙しますと、
・幼稚園…68.4%(前年度と同率)
・特別支援学校…23.1%(前年度比0.5ポイント増)
・短大…21.1%(同4.3ポイント増)
・小学校…20.6%(同0.4ポイント増)
・大学…8.7%(同0.8ポイント増)
・中等教育学校…7.6%(同0.2ポイント減)
・高校…7.5%(前年度と同率)
・中学校…7.2%(同)
・高専…ゼロ
ちなみに「管理職」とは、校長・副校長・教頭・園長・学長・副学長など。
中高大における割合がかなり低く、中高に多く出入りしている私が女性管理職になかなかお会いしないのはこの統計から納得できました。
なお、この結果について文科省の担当者は「男女共同参画という国や社会全体の流れが、学校現場でも浸透している」と話している…と記事には書かれていますが、本当にそうだとしたらかなりおめでたいコメントのような気がしてなりません。
ちなみに、教員数全体で見ると、女性の割合は
・中学校…42.6%
・高等学校…31.0%
となっています。
もうひとつちなみに、のネタですが、学校基本調査には当然のことながら「在学者数」のデータも掲載されています。
少子化が進んでいる中で、一部学校種は在学者数を増やしていることを示す以下のデータを引用して、本日のブログを閉じたいと思います。
【学校種別 在学者数】
・幼稚園…1,557千人(前年度より26千人減少/平成に入ってからは過去最低)
・小学校…6,600千人(同77千人減少/過去最低)
・中学校…3,504千人(同32千人減少/過去最低)
・高等学校…3,334千人(同15千人増加)
・特別支援学校…136千人(同3千人増加/過去最高)
・大学(学部)…2,552千人(同10千人減少)
・大学院…251千人(同4千人減少)
・専門学校(専修学校(専門課程))…589千人(同2千人増加/5年連続で増)