寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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高校入試にTOEFL活用 大阪府、独自に得点換算

2度の3連休が過ぎましたね。

前回の3連休は台風で全国的に悪天候だったと記憶していますが、今回の3連休は一転しての快晴続きだったという地域が多かったように思います。

そんな中、私は以前の同僚の結婚式に出席することを第一目的として、東京に行ってきました。

東京では会いたい人が多かったので、思い切って2泊3日の行程にしたのですが、そのうちの8時間程度が空いたので、現地での十分な時間が取れないことを覚悟の上で、東日本大震災被災地のひとつ、福島県いわき市小名浜港に行ってきました。

感じたことはたくさんあるのですが、とにかく行って良かったと思える場所でした。

何より、現地の方々とのコミュニケーションが胸に響きました。


さて、今日は大阪府公立高校の入試制度に関する話題です。朝日新聞から。


高校入試にTOEFL活用 大阪府、独自に得点換算


以前から話題としては上がっていたことですので、今さら驚かないよ、という方も多いかもしれません。

大阪府教育委員会が9月20日の会議で決めた方針とのことで、英語能力試験「TOEFL」や英検などの外部テストを府立高入試の英語に活用するようです。

導入初年度は現在の小学6年生が高校生になる2017年度入試で、全ての府立高で実施する予定となっています。


記事によれば、

・国際的に通用する英語力を持つ生徒を入試で高く評価するのが狙い

・活用するのは「読む・書く・聞く・話す」という英語の4技能をはかる検定が対象

とのこと。

確かに現在の入試は読み書きに重点が置かれ過ぎていて、一部聞くことについてはヒアリングテストで補っているというのが現実でしょうから、その方向性としては十分あり得ることであると理解しています。

ただ、TOEFLにしても英検にしても、自らの経験からすればそこまで「話す」ことが重視されているのかな…とも感じます。もちろん何も問わない現状からすれば一歩も二歩も前進なのでしょうが、改めて人の技量や能力を「試験」することの難しさも同時に感じます。


ちなみに、毎日新聞にはもう少し細かい情報も出ています。

大阪府教委:高校入試に英検やTOEFL反映

記事には、

『中学3年生までに取得した英検の級数や、インターネット形式で実施する「TOEFLiBT」などの点数を一定の割合で換算。入試で受験した英語の点数と比較し、高い方の点数を最終的な得点と認定する』とあります。

なるほど、入試当日以外の活動についても試験結果として認定される可能性があるのですね。


そして同じ記事の中には

『この日の会議では、府立高でハイレベルな英語教育を行うため、高度な英語力を持つ外部人材「スーパーイングリッシュティーチャー(SET)」を公募することも決めた。15年度から、進学校を中心とした6~8校に配置し、段階的に対象校を拡大。TOEFLの出題形式に沿った授業を行う。任期は原則3年で、教員免許を有していなくても府内だけで通用する免許を付与する』との内容も。

TOEFLの出題形式に沿った授業…また新しい『受験対策』にならないことを願うばかりです。


(文責:吉田)


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