東大から新課程の設置に関するニュースが出てきました。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
東京大学は4日、文理融合型で5年間一貫の新課程「カレッジ・オブ・デザイン」を2027年9月に創設すると正式に発表した。定員100人のうち半数程度を留学生とし、世界中から優秀な学生を集める。近年は競争力の低迷にあえぎ、政府による巨額支援の対象からも落選。約70年ぶりの新学部は東大の教育力の浮沈を左右する。
東大の学部新設は1958年の薬学部以来とのことで、学長は
「東大のポテンシャルを最大限生かした学びの場をつくりたい」
とおっしゃっています。
ちなみに、名称は「学部」ではなく「課程」となっていますが、
これも学部の一つという位置づけだそうです。
学群、学環といったネーミングもみられますが、
こういうところにも縦割りを緩めていこうとする動きが
見られるのかもしれませんね。
新課程名につけた「デザイン」には社会システムの変革という意味を込めた。気候変動や生物多様性など、世界が抱える課題は複雑化している。既存の学問の枠組みを超えた知を蓄え、困難な課題の解決に取り組む人材の育成を目指す。

この新課程では、学生は自ら設定した課題に応じて、
文理をまたいだ学際的なカリキュラムで学ぶことになるそうです。
そして企業でのインターンシップや留学などで経験を深めたうえで、
5年間で修士まで修了できるようにするとのこと。
さらに、入学時期は秋、授業は英語で行う、ともあります。
入試は筆記試験ではなく、書面や面接などで総合的に選考されるそうで、
記事のニュアンスからすると欧米流の大学の姿が見えてきます。

国内の進学先としては最難関とされる東京大学。
ところが、国際的な評価は決して高くありません。
日本の学びの姿、研究の姿はこのままでいいのか、
という課題を近年は突き付けられ続けていると言ってもいいかもしれません。
そのような中、東大は「変わりたい」という意思表示を
されているようにも見えます。
このことは大学のみならず、高校、中学、小学校にも
同じ課題があることを示唆しているようにも思います。
先日のブログでも、各教育機関が「準備機関」になってしまっている、
との指摘があることをご紹介しました。
よい学歴のために学ぶ、のではないはずです。
各校園が、在学生の年齢に最適の教育がなされる機関として、
準備教育にとどまらない存在感を示されることを心から願っております。
(文責:吉田)