KADOKAWAさんは個人情報漏洩の報道もあって、
なかなか大変なのではないかと思っていたのですが、
学校事業のほうは好調なようですね。日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
大学設置・学校法人審議会は(10月)29日、ドワンゴと日本財団が構想する通信制大学「ZEN大学」について、2025年度の新設を認めるよう阿部俊子文部科学相に答申した。オンライン学習が定着し、通信制大学は少子化でも学生数を増やしている。今後も存在感を高める可能性があり、学びの質の確保が重要になる。
定員割れが多くなってきた理由として
「大学が多すぎるのではないか」
と言われることも多いように感じますが、
さて今回の新設についても同じ理由があてはまるでしょうか。
このZEN大学、それなりに人気が出るのではないか、と私は思います。
一方で、教員予定者には日本におけるAI研究の第一人者、
東京大の松尾豊教授など各分野の有名人が並んでいます。
さらには、授業料が年38万円と安価に設定されてもいます。
「オンラインを活用し、全国どこからでも幅広いカリキュラムで学ぶことができる。
日本の大学の教育格差を解消したい」
と強調されています。
他にも通信制の大学はそれなりに存在していて、
2024年度時点で通信制を持っているか完全に通信制の大学は40校超です。
そして、通信制大学の学生数は2005年度に20万人を超えた後、
減少が続き2020年度に16万人ほどとなりましたが、
コロナ禍で増加に転じ、2023年度の在籍者数は184,499人とのことです。

在籍者を年代別に見た場合、特に18~22歳の学生の増加が著しいそうで、
2023年度は33,931人で5年前から倍増し、全体の2割弱を占めています。
通信制高校の生徒数が増えていることも影響しているようで、
こちらは2023年度時点で約26万人、高校生全体の1割弱を占めています。
社会人のリスキリングも進むかもしれませんし、
通信制大学は今後もニーズがある程度あるとみてよさそうな気がします。
一方で、通信制、となると、カリキュラムの実施状況が芳しくなく、
不祥事に発展したケースも過去にはありました。
その意味で、入学した学生をどう育てるか、という意味では
通学制よりも難しい面があるようにも思います。
記事にはこんなことも書かれています。
通信制大学は入学時に学力試験を課さず、書類審査のみとする例が多く、学生数が増える一因になっているとの見方もある。一方、文科省によると4年間で卒業した学生は、22年度で53%にとどまる。
入学の際のハードルが低い、というのは海外の大学によくみられる形です。
ちゃんと学ばないと卒業できない、ということとセットで考えれば、
むしろその形の大学が日本の大学ブランド主義に一石を投じることに
なるのではないか、と期待してしまいそうにもなります。
ドワンゴなどは通信制高校の「N高等学校」「S高等学校」も設立、
大人気を集めています。
今後の動向もしっかり見ておきたいですね。
と同時に、私学の皆様には、自校園のあり方について見つめ直す
きっかけにもしていただければと願っております。
(文責:吉田)