夏休み期間中だからこそ、考えたいテーマの一つかもしれません。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
この記事は日経新聞で「受験考」とのタイトルで連載されているもので、
学習塾をされている方が執筆されているようです。
この回のものは定期テストがテーマになっていました。
高校入試では内申点が重要なこともあり、生徒が通う中学校の定期考査の対策には力を入れている。中間テストの問題と答案を分析していて、A中の3年生数学の得点が異様に低いことに気づいた。学年全体の平均点は50点を切っている。
(中略)
実際に出された問題は予想を上回る難しさだった。量も多く、驚いたことに難関私立高校の入試問題も出ている。授業内容の定着を問うには不適切であることは一目瞭然だ。
各校園によって、ひょっとすると定期テストの位置づけというのは
若干異なっているのかもしれない、とも思うのですが、
記事にもあるように、まずは授業内容の定着を評価するのが
最大の目的であることはゆるぎないように感じます。
が、それを感じさせない問題構成。
記事の執筆者は
「先生との信頼関係が崩れ、生徒が数学の授業を嫌うようになり、
学力がさらに下がる悪循環に陥りかねない」と指摘されていますが、
テストの作問が重要であることを改めて思い知らされます。
一方、B中の3年生数学の問題は、基礎から応用までとてもバランスよく構成されていて感心した。思考力を試す問題でじっくり考えられるよう、問題数も調整されている。B中の生徒によると、先生は「定期考査の結果は生徒の理解度の評価でもあるが、教師自身の授業力の評価でもある」と言っていたそうだ。
学習塾では、こうやって複数の学校の定期テストを確認できる機会がありますから、
各校園の先生方の授業力、作問力を評価されているとみてよさそうですね。
だから、というわけではありませんが、
自校園の授業やテストが適切に実施されているかどうかは、
自校園内でもしっかりチェックしておきたいところです。
記事を書かれた先生はこうもおっしゃいます。
「教える側の人間には、目の前の生徒や自身の責任から目をそらさず、
共に成長しようとする姿勢が不可欠だと思う」
学校は学びの場。教える側も常に学んでいくことが大切ですね。
(文責:吉田)