学校教育の根幹を担う教員の皆さんがよりレベルアップするために。
その視点を再整理しておきましょう。
日経新聞より。
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萩生田光一文部科学相は12日、教員の質向上につながる養成や採用、研修のあり方を検討するよう中央教育審議会(中教審)に諮問した。小学校全ての学年で実現する「35人学級」やデジタル化が急速に進むことなどを踏まえ、教員の指導力を高め、より質の高い教育を提供できる体制を整える必要があると判断した。
諮問で挙げられたのは下の表にまとめられた5項目。
教員の養成・採用・研修を一体的に検討する必要がある、との主旨です。
弊社主催の学校経営セミナーでは以前から、
私学、特に教員組織の質的向上を図るためには
「良い先生を採用する」ことだけでなく、
「採用した先生をどのように育てるのか」という点にも
経営上の力点を置くべきではないか、とお伝えしてまいりました。
今回の整理ではこの点にも言及があり、
私学における経営改善としての着眼点整理に資するように感じています。
また、政府の働き方改革においては、
「同一労働同一賃金」「労働時間短縮」が2本柱のように言われることも多い中、
実は「キャリアパス構築」がもう1本の柱であることは
あまり知られていないことかもしれません。
キャリアパスは弊社セミナーで2019年度に採り上げたテーマですが、
当時は(今も、かもしれませんが)まだ認知がそれほどなかったものの、
今回諮問された内容にはこのことも含まれており、
学校でもいよいよキャリアパスの概念が入ってくる可能性があります。
目の前に追われると付け焼き刃になってしまいそうなことも、
将来を見通しながら、早めから準備を始めれば、
貴校園なりのいいしくみができあがるかもしれません。
中教審の審議内容にも注意を払いながら、
教員組織の活性化を目指していきたいですね。
(文責:吉田)