来月開催予定のセミナーの準備をしていて、
興味深い統計を発見しました。
厚労省がまとめている、「職業別有効求人倍率」というものです。
字が小さくて申し訳ないのですが、
一番上の行に「職業計」が掲載されています。
直近の有効求人倍率が「1.37倍」であることが分かります。
1月よりは少し下がってはいるものの、相変わらず、
採用が難しいという状況に変わりはないようですね。
これは全職業の合計値なのですが、では私学をはじめとする学校はどうなのか。
そもそも「学校教員」という求人や求職がどこに含まれるのか、
というところからして分かりにくかったのですが、
どうやら「その他の専門的職業」に入るようだ、ということが分かりました。
上の表で言えば、黄色に塗ってある行です。
直近の数字は…「0.76倍」。
あれ?「人不足」ではなく、むしろ「職不足」…?!
皆さんは不思議だと思いませんか。
学校も人手不足が甚だしい業界のはずなのに…?
それともそれは表面的な話なのか…?
と、いろいろと考えてしまいました。
なるほどな、と思う仮説には行きつきましたので、
次回セミナーでそのことにも触れてみたいと思っています。
皆さんもぜひ考えてみてください。
さて統計値がどうであれ、現在学校の最大の経営課題は「教職員」にある、
と言ってもいいでしょう。
学校教育業の最前線は教員各位が担っていらっしゃいます。
その働きが価値あるものであるからこそ、
学校は存在意義を大きくすることができるわけです。
ではそのような素晴らしい教員をどうやって確保するのか。
特に採用難のこの時代において、各校が必要とする教員、
さらにその教員を支える職員を必要十分に確保することは
簡単なことではないでしょう。
私自身、その鍵は「人材育成」にあると考えています。
つまり、採用が難しい以上、内部で育てるよりほかない、ということです。
ただ、様々な理由で、学校においては人材育成が進んでいません。
採用難、そして育成難…これが続けば、
学校の力は弱まっていくことは自明です。
学校は本来、人を育てる場です。
ただ、そんな人を育てる場でありながら教職員が育てにくいという現実は、
子どもたちを育てることと、大人を育てることには
若干差があるということを物語っているのかもしれません。
次回のセミナーでは「大人を育てる」という観点からも
アプローチしてみたいと思っています。
もったいぶってしまいましたが、
次回セミナーはこんな内容でお届けしようと思っています。
6月8日金曜日、スケジュールはどうなっておられますでしょうか。
ご都合がつくようであれば、スケジュール帳にぜひメモしていただき、
上記リンクからお申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしております。
(文責:吉田)