本日のブログタイトル、何のことかお分かりになりますでしょうか。
先日の日本経済新聞に掲載されていた記事の副題なんです。
学校とは直接関連のない記事ではありますが、
ちょっとだけ紹介させていただきますね。
上場企業の変遷について紹介したこの記事。
こんなことが書かれています。
現在、上場企業は約3700社。このうち89年以降に上場した「平成生まれ」は約6割まで高まった。時価総額では3割どまりで、97年上場のアマゾン・ドット・コムや2004年のグーグルが世界の時価総額十傑に入る米市場には及ばないが、IT(情報技術)バブルやリーマン・ショックを経て東京市場でも経営力の高い企業を選別する傾向は強まっている。
日興アセットマネジメントの小林敏紀シニアファンドマネージャーは「脱総合・専業化が勝ち組の共通項」と分析する。
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは94年に上場。カジュアル衣料のSPA(製造小売り)という新業態で時価総額は一時、セブン&アイ・ホールディングスを抜いた。日本電産は平成前夜の88年上場だがモーターに専念し、パナソニックの時価総額を逆転。多角化で評価された京セラも追い越した。
衣料品の中でも、カジュアル衣料の製造小売りしかやらないユニクロ。
工業系でもモーターに専念して業績を伸ばした日本電産(M&Aは多いですが…)。
なるほど、「なんでもやる」という総合系ではなく、
これ、という専門特化型の企業が株価(≒業績)を上げた、というわけですね。
かつては百貨店型、オールマイティ型の商売こそが王道、
というふうに言われた時期があります。
ところが昨今、真逆の言われ方をすることがあります。
つまり、専門店でなければ繁盛しない…と。
翻って私学のことを考えてみます。
少子化によって市場が縮小している学校ですが、
あれもできる、これもできる、と謳うことで
募集に効果が得られた時期もあったことでしょう。
では近年はどうでしょうか。
総合商社型の宣伝文句で生徒募集ができるかというと、
決してそうではないようにも思うのです。
御校の強みが何なのか。
それをしっかりと打ち出せることが、
安定的な募集につながるように思うのですが…
ちなみに、現在の上場企業数のうち6割がバブル後の上場である、
というのがこの記事の本題になっています。
バブル崩壊から約25年。上場企業の顔ぶれは半数以上が変化した、というわけです。
つまり、30年も経つと経営環境は一変していることが多い、
とも言えるのではないでしょうか。
30年後を意識した学校経営、ぜひ今こそ。
(文責:吉田)