何かと話題の近畿大学。
今年も志願者数1位、というニュースが流れています。
毎日新聞より。
くらしナビ・学ぶ:@大学 「中根」の目・データが語る 私立大志願者数1位 近畿大 - 毎日新聞
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「私立大志願者数ベスト15」もこの記事に掲載されていましたので、以下引用させていただきます(ただし3月8日現在の数字。<>は志願者数確定校)。
大学 志願者数 前年比
1 <近畿大> 113,704 7,814
2 明治大 105,291 175
3 <早稲田大> 103,494 −1,930
4 <法政大> 93,986 −822
5 日本大 93,123 −3,716
6 <立命館大> 87,668 733
7 東洋大 83,407 21,050
8 <関西大> 82,941 −1,307
9 <中央大> 69,047 −3,678
10 <立教大> 66,351 2,417
11 <青山学院大> 59,738 3,845
12 東京理科大 52,043 −1,481
13 <千葉工業大> 50,888 8,689
14 <同志社大> 49,369 −3,575
15 龍谷大 45,157 7,716
私学にとって志願者を集めることは非常に大きな課題です。
記事にもあるように、近畿大学は
・出願方法の簡便化(インターネット出願)
・料金の低減(併願割引)
という、いわば「目先の改善」を実施しつたことも要因ではあるものの、何より大きいのは近大マグロという「研究成果」が出現したことではないでしょうか。
上記ランキングでも志願者を増やしている各校はやはりそれなりの経営上の施策が功を奏しているわけで、これらの事例から学ぶことはたくさんあるように感じます。
もう一つ、この記事には気になることが書かれています。
こちらも引用させていただきます。
ところで、全私立大の志願者総数をみると、トップ20校の合計でほぼ半数を占め、寡占化が進んでいる。今後、この傾向はさらに強まるとみられ、各大学のブランド力アップと、受験生などに支持される改革がより求められそうだ。
少子化はすべての学校に「等しく」影響するわけではありません。
この記事にあるように、少子化の中でも子どもたちを集める学校と、逆に少子化の波以上に子どもが集まらなくなる学校が出てくるのではないか、と危惧しています。
私自身、規模が大きければいいとは思っていません。
自校の適切な規模をしっかり見極めながら、その目標数を確実に達せられる経営施策が求められるのではないでしょうか。