この統計も毎年採り上げさせていただいております。
文科省HPより。
平成27年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果(速報値)について:文部科学省
「調査結果の主な特徴」が掲載されていますので、
そちらの内容をさらに要約してお届けすることといたします。
1) 小・中・高等学校における暴力行為の発生件数
56,963件(前年度54,246件)
児童生徒1,000人当たりの発生件数は4.21件(3.98件)
2) 小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数
224,540件(前年度188,072件)
児童生徒1,000人当たりの認知件数は16.4件(前年度13.7件)
3) 小・中学校における長期欠席者数
194,933人(前年度185,051人)
このうち不登校児童生徒数は126,009人(前年度122,897人)
不登校児童生徒の割合は1.26%(前年度1.21%)
4) 高等学校における長期欠席者数
79,207人(前年度80,613人)
このうち不登校生徒数は49,591人(前年度53,156人)
不登校生徒の割合は1.49%(前年度1.59%)
5) 高等学校における、中途退学者数
49,001人(前年度53,391人)
中途退学者の割合は1.40%(前年度1.52%)
6) 小・中・高等学校から報告のあった自殺した児童生徒数
214人(前年度232人)
気の重くなる統計ではありますが、目を背けるわけにはいきません。
暴力、いじめは増えているというこの結果、いかが思われますか。
認知されるケースが増えているから…だけではないような気もします。
そして、長期欠席者については小中では増加していますが、
高校では減少しています。
高校は中退者数も減少しているようですね。
母数が減少しているから、かと思ったのですが、
率も下がっていますので、理由は別にあるようです。
ただ、気になるのは経済的理由での退学者は割合を増やしている点。
子どもの貧困は重大な課題だと感じる次第です。
このレポートは全118ページのボリュームがありますが、
気になる箇所だけでもお目通しいただければと思います。
近年は私学においてもいじめや退学の話題を耳にすることが増えています。
現状把握から適切な方策の実施が求められます。
(文責:吉田)