このニュースもちょっと採り上げるのが遅れてしまいました。
日経から。
そして朝日から。
数学・科学・読解、過去最高点 15歳の国際学力調査・PISA
(朝日新聞の記事を全文読むには会員登録が必要です。ご容赦ください)
どのメディアも概ね好意的にこのニュースを報じています。
ちなみに、朝日新聞DIGITALに掲載された、上位国(地域)の順位は以下の通りです。
◆数学的リテラシー
1 上海 613
2 シンガポール 573
3 香港 561
4 台湾 560
5 韓国 554
6 マカオ 538
7 日本 536
◆読解力
1 上海 570
2 香港 545
3 シンガポール 542
4 日本 538
5 韓国 536
6 フィンランド 524
7 アイルランド 523
◆科学的リテラシー
1 上海 580
2 香港 555
3 シンガポール 551
4 日本 547
5 フィンランド 545
6 エストニア 541
7 韓国 538
一方で、今後に向けた課題も記事の中でいくつか指摘されています。
一部を抜粋しますと、
・下位層の割合が多い傾向は変わっておらず、記述式の問題は無回答が目立つ
→授業についていけずに学ぶ意欲を失う生徒をどう減らすか
・数学は正誤がはっきりする教科として、苦手意識を持ちやすい
→数学に自信が持てず、「数学が将来に役立つ」ともなかなか思えない。
まず先生の『数学観』が変わる必要がある
といったようなところ。
せっかくのテスト結果ですから、未来への活用こそが望まれるところです。
それにしても、こういう記事を読んでいると、
順位が気になる性格はどうしようもないものだな…
と感じます。
結果を分かりやすくするにはどうしてもそのような手法がとられやすい、
ということなのかもしれません。
そして、
「テスト結果が公表されるとどうしても順位付けしなくては気が済まなくなる」
という性質が確かなのであれば、今後公表されることになるであろう、
全国学力テストの学校別結果もきっと順位付けの材料になってしまうのでは、
と危惧してしまいます。
この記事が私の個人的な意見に近いように感じます。毎日新聞の社説です。
教育委員会の賢明な判断に期待。
(文責:吉田)