寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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中学生のインターネットの利用状況と依存傾向に関する調査より

いまや中学生がスマートフォンを持っていることは全く珍しいことではなくなりました。自分の中学生時代にもスマホがあったらさぞかし便利だっただろうなあと羨ましく思う反面、様々な危険と隣り合わせにいることは皆さんご存知のとおりです。

 

総務省情報通信政策研究所が実施した「中学生のインターネットの利用状況と依存傾向に関する調査」によると、現在の中学生のネット利用の特徴として以下が挙げられています。

 

http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2016/20160630_01.pdf

 

  • 機器別にみたネット利用時間は、スマートフォン(125.7分)が他の機器(パソコン、ガラケータブレット端末)と比べて最も長い
  • ネット利用のメリットとして、「ネットでわからないことをすぐに調べられるので、時間を効率的に使えるようになった」(76.1%)が最も多く、次いで「いろいろな情報を収集できるので知識が増えた」(55.8%)、「今まで知らなかったことでも簡単に調べられるので世界が広がった」(52.8%)が多い。
  • ネット利用により減少した時間は「睡眠時間」(-23.3分)が最も長く、次いで「テレビを見る時間」(-8.6分)が長い。
  • 全体の80.8%がソーシャルメディアを利用している。
  • ソーシャルメディアでよくやり取りするのは、「同じ学校の友だち」(24.7人)が最も多く、次いで「ソーシャルメディア上だけでよくやり取りし、実際には会ったことのない友だち」(18.6人)が多い。

 

中学生のインターネット利用は今や当たり前のことになっていますね。

私の長男も中学生でスマホを持たせています。使用する時間は決めてはいるものの、暇さえあればスマホをいじっています。親としては変なトラブルに巻き込まれないかが心配ということもあって注意を促すこともありますが、私なんかよりもスマホの扱いにはよっぽど精通しており、それが腹立たしいやら関心するやら・・・といった複雑な感じです。

 

電車など公共の場で周囲を見渡せばほとんどの人がスマホをいじっているのを見てもわかるように、知らないうちにスマホ依存になってしまっている人は相当多いのではないでしょうか。

当然、依存状態になってしまっている中学生もそれなりにいるようです。

 

  • ネット依存傾向「高」の割合は5.7%
  • 依存傾向「高」の中学生は、ネット利用によるメリットを享受していると認識している割合が高い。
  • 依存傾向「高」の中学生は、ソーシャルメディア上だけでやり取りする相手が多い。しかしその反面、ソーシャルメディアを利用する際に悩みや負担を感じる割合が高い。
  • 依存傾向「高」の中学生は、ネットを使い始める前に比べて、睡眠時間や家族と話をする時間が減少し、ネットのしすぎが原因で様々な生活への影響を経験している。

 

ここで気になるのは、高い依存状態にある中学生は睡眠時間や家族との時間を削ってしまっていることです。成長段階にある中学生にとって、どちらも本人にとって悪影響であることは言うまでもありませんね。

中学生のネット利用については、学校で生徒に対して啓蒙活動を行う必要はあると思いますが、やはりまずは保護者がしっかりとコントロールすべき問題だろうと思います。ただ、残念ながら全ての保護者がそこに向き合ってくれるとは限りません。

学校での学習にしっかりと取り組むには、やはり家庭の協力が不可欠であることは言うまでもありません。

中学生に限らず、このような問題については、学校と家庭がしっかりと連携して取り組むことができれば望ましいと感じつつ、我が家でも気を付けなければいけないと再認識されられます。

 

(文責:木村)

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