ちょっと気になる記事を見つけました。
リセマムより。
中高一貫校の強みを活かす3つの方法、Y-SAPIXが保護者向けセミナー
Y-SAPIXさんは関東を中心に展開されている難関大学の受験対策を行う進学塾。
SAPIX・代々木ゼミナールグループということですから、ノウハウもかなりお持ちのことでしょう。
そのY-SAPIXさんが中高一貫校に通う中学1年生から3年生の保護者を対象として、その名も
「中高一貫校の強みを活かす3つの方法2014 ~大学受験に向けて男女別学習アドバイス~」
を渋谷、京都、三宮の3会場で開催されるそうです。
この記事もY-SAPIXのHP掲載情報も情報量にそれほど差はないのですが、両者によれば、この特別セミナーでは
・中高一貫生の6年後の状況を最新の入試データを用いて分析
・その結果得られた一貫校の特長と弱点について解説
・中学生のうちから行うべき最難関の大学・学部へ現役合格するための学習ポイントを説明
・参加料は無料
とのことです。
内容で気になったのは、まずセミナーの副題にある「男女別」の言葉。
男女によって適した学習法が異なることについてノウハウをお持ちのようですね。
そして、「中高一貫性の6年後の状況」を分析されているということ。
つまり、生徒さんを追跡調査しておられるのでしょう。これも興味深いです。
さらに、その分析から「一貫校の特長と『弱点』」について解説されるということで、私も個人的にお聞きしてみたいです(私はセミナーの対象ではないので参加できませんが)。
学校で学習塾のノウハウを生かす、という施策があちこちで展開され始めています。
確かに、学習塾は生徒個々人の学習データを学校よりも多く保持し、また充実した体制で分析を加えることができる、と言えなくはないでしょう。
が、本来なら学校もそれはできること、かもしれません。
目の前のことで精一杯、という状況が続けば、学校独自のノウハウを蓄積する、あるいは指導法を開発するといったことが難しくなるわけですが、それもその学校における優先順位づけが事を大きく左右するようにも思います。
性別、あるいはその他の属性によって、学習法に工夫を施すことはできないのか。
本校の卒業生はその後社会でどのような活躍をしているのか。その要因は本校の強みではないのか。
逆に、本校の弱みは何なのか。中高一貫校として、他校には真似できない取組ができるとすれば、それは何なのか。
そして何より、学習塾も脱帽させるような、本校独自の生徒育成システムとは---
中高一貫校の皆さんのお手元には、私たちがどれだけほしいと思っても手に入れられない、貴重な情報がたくさんあります。
これまでの活動実績を基に、よりよい活動につなげていくための情報の分析や統合を進めてみてはいかがでしょうか。
学習塾のノウハウを直接利用することも一案ですが、やり方にヒントを得て独自に活動してみるというのも一つの方法だとは思いませんか。
(文責:吉田俊也)
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