寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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大卒31%が3年以内に離職

今朝は就職のニュースから。

先日、日経と毎日にこんな記事が掲載されていました。


大卒31%が3年以内に離職 10年3月卒、厚労省まとめ

離職率:新卒が上昇…3年以内、大卒31%


31%、というのは高い率ですね。

この現象について、記事ではその要因を

・この年の卒業生の就職活動では、大手企業が採用を抑制⇒職場環境が厳しく離職者が多い業種への就職が増えた

・いわゆる「ブラック企業」の増加

だと分析しています。


そして、このデータで離職率が高い業種は

・宿泊業・飲食サービス業(51.0%)

・教育・学習支援業(48.9%)

・医療・福祉(37.7%)

となっています。

教育業…離職率ワースト2

学習塾がその中心…?とも思いたくなりますが、本当にそうでしょうか。

と言うのも、以前このブログでも触れたように、私学には「常勤」という雇用形態があるため、3年未満の離職がある意味通例になってしまっていて、これがこの結果につながった可能性があるからです。

学校という職場がどうあるべきか…常識にとらわれず、今後に向けてしっかりと各私学が考えてみるべきテーマではないでしょうか。


少し別の観点からの話になってしまって恐縮ですが、今朝の朝日新聞で、

「中小企業が高卒者の就職に向けた情報提供として、教員も含めた職場見学等を実施している」

という記事を見つけました。

(このデータが現時点ではネット上でどうしても見当たらず…すみません)

このような活動、もっともっと陽が当たっていいように思います。

何しろ、職業は各自の人生にとって非常に大きな要素ですから。


中学や高校では、どうしても「大学進学」を中心指標に据えがちで、つまりは生徒たちの人生を「18歳」で線引きしてしまいがちです。

そうではなく、もっと先、社会人としての力を養う場、そしてその社会での活躍をイメージできる場が学校であってほしいと思います。

学歴は相応の指標かもしれませんが、それだけに左右されない世の中になることを切に願っています。


(文責:吉田)


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