人口減が進む中で、男子校もかなり少なくなりましたが、
現存する男子校でのジェンダー教育について
採り上げた記事を見つけました。日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
男子校がジェンダー教育に力を入れている。文部科学省の「学校基本調査」によると、全国の国公立や私立高校4774校のうち男子生徒のみが在籍するのは92校で、全体の2%ほど。多様な価値観を理解し、尊重できる社会を築くためにも、共学・別学に関わらずジェンダー教育は重要だ。「希少種」となっている男子校で、生徒たちはどのようにジェンダーを学ぶのか。各校の取り組みを追った。

どの男子校でも等しくジェンダー教育が進められている、
とまでは思っていないのですが、今回の記事で紹介されている
各校ではなかなか興味深い内容の実践があるように感じました。
まずは群馬県立前橋高等学校。
2年生の家庭科の時間に実施された出前授業では、
群馬大学の学生が「自分らしい服装って何だろう?」をテーマに
授業が進められ、男子生徒5名が実際にスカートをはいてみて、
さまざまな意見交換がなされる様子が記事に記されていました。
また東京の私学、本郷中学校・高等学校も課外活動で
ジェンダー教育を取り入れていて、東京都豊島区のイベントでは
「有害な男/女らしさ」という発表を女子学院中学校と合同で行いました。
「男性は稼いで家庭を養うべきだ」「女性はスリムであるべきだ」といった無意識のバイアスが、男性の高い自殺率、女性の過度な痩せなどの社会問題を生み出している可能性について発表。後天的に形成される個性ではなく、性別で人を「らしさ」の枠に当てはめてしまうことが有害であると、生徒たちは結論づけた。
また、立教池袋中学校・高等学校では学校全体でプログラムを組み、
定期的に講演会を行っているそうで、学年ごとにテーマを設け、
6年間をかけて性教育に取り組んでいることが書かれています。
性的マイノリティーが登場する映像を見る途中で笑い声が起こったが、すかさず他の生徒が「何で笑うの?」と注意する場面もあった。講演終了後、ある生徒は「難しいテーマであまり考えたことがなかったが、意識していきたいと思った」と話した。
この記事の最後には、別学という選択肢を残すことの重要性について
記述があるのですが、その観点ももちろん大切にしつつ、
共学・別学を問わず、上記各校で取り組んでいる
「アンコンシャスバイアス」の解消について、
改めて意識していただければ、とも思いました。
そのために特段の教育を行うことも必要なのかもしれませんが、
それよりも、大人の側が自らの思い込みによらない言動を
普段から行うことが大切なのではないか、とも感じます。
それが、学校が小さな社会として大きな役割を果たすための
とても重要な要件のような気がいたします。
(文責:吉田)