今週月曜日にも東京都の通信制高校のLMS活用例をご紹介しましたが、
通信制高校は多くの生徒を集めているようです。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
通信制高校に通う生徒が2025年度に初めて30万人を超え、過去最多を更新したことが文部科学省の調査で分かった。不登校の広がりなどが背景にある。学校の新設が相次ぐなか、不適切な運営が指摘された事例もあり、学びの質の担保が課題となっている。
文科省が先月27日に公表した学校基本調査(速報値)によりますと、
通信制高校の生徒数は305,221人で、前年度に比べ5%増え、
過去5年でみると1.5倍に増えています。
下のグラフを見ても、2020年以降の増え方が大きくなっているのが分かります。
全国の高校生に占める割合も9.6%となり、ほぼ1割が通信制、
という状況にまでなりました。

通信制高校はもともと「働きながら学べる学校」として設置されましたが、
昨今はいわゆる不登校の児童生徒が増加していることに伴い、
その受け皿としての存在感が増しています。
そして記事には別のニーズがあるとの指摘もありました。
自分のペースで学べることから、スポーツや芸能活動との両立や、海外大学への進学を希望する生徒らの受け皿にもなっている。通信制大学の新設が相次いでいることや、各教科の学力以外をアピールできる総合型選抜が増加したことで、通信制高校から大学に進学しやすい環境も整ってきた。
最近は私学を含め、通信制高校に新規参入する事業者も増えていて、
学校数も2025年度に332校まで増えています。
これは20年前からほぼ倍増という水準です。
今後も既存の学校の枠組みに適合しづらいという子どもたちが
増えるとも考えられ、通信制は盛況が続く可能性があります。
ただ、私学は既存の学校の枠組みにとらわれるべきでないとすれば、
通信制ではない形で学校生活を送れる新たな器づくりも
同時に検討していく必要があるようにも思います。
さらには、通信制に関しては今のところ「学習の質担保」が
大きな課題と認識されているところでもあります。
文科省では2023年、通信制高校の設立を認可する都道府県向けに、
認可の基準を新たに作成し、立地や定員、教職員数、いじめ防止対策などを
チェックするよう求めています。
さらには生徒側が自分に合った質の高い学校を選べるように、
各校についての情報提供も拡充するそうで、今年度中に
生徒や保護者、進路指導担当の教員向け情報発信サイトを立ち上げるそうです。
貴法人でもその動向は注視されていることでしょう。
子どもたちのよりよい学びのために、
学校がどうあるべきかという問いへの解を考え続けていきたいですね。
(文責:吉田)