寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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通信制高校 初の20万人

通信制高校の人気?が急上昇しているようです。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

 

文部科学省が(8月)25日に発表した学校基本調査(速報値)では、5月1日時点で通信制高校に在籍する生徒数が、調査を始めた1948年以降で初めて20万人を超えたことがわかった。前年から約1万人増え、20万6994人だった。

 

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上のグラフを見ると伸び率の大きさが分かります。

(縦軸に少し加工がなされていることも理由のひとつですが)

ここ5年ほどで1割以上増えているようですね。

 

ちなみに、同じ記事の中には全日制を含む総数についても紹介されています。

それによれば、

・高校生の総数は前年より約76千人減(3,092,351人)

・小学生、中学生はいずれも過去最少

だったそうです。

さらに、通信制のみの学校数は公私立合わせて117校で過去最多とのこと

(全日制などとの併置校は140校)。

通信制高校の生徒数、学校数の増え方が特徴的であることが分かります。

 

文科省の担当者は「通信制高校に通う生徒の学習歴はさまざま。多様なニーズに対応していることが、生徒数の増加を後押ししているのではないか」との認識を示した。

 

 

私学にとって生徒数確保は大きな命題です。

が、やみくもに生徒数を確保しようとすると、

教育現場が混乱してしまうリスクが高まります。

近年、通信制課程を設ける学校は確かに増えていますし、

そこでの生徒数も増えていることを耳にしてはいますが、

そこにかけるべき工数も決して無視できません。

 

よりよい教育内容、教育課程が学校の生命線のはずです。

経営の永続とセットで検討していきたいですね。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp