昨日の今日でこの記事を採り上げるのは少々不適切かもしれませんが、
ランキング上位には何かヒントがある、という意図ですので
あしからず。日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
さいたま市が独自に展開する英語教育が成果を上げている。約20年前から小中学校を横断したカリキュラムなどを他地域に率先して充実させた結果、同市の中学生の英語力は2018年以降、全国トップを独走している。教育都市としても知られるさいたま市は子どもの転入が多く、質の高い教育の担保に注目が集まっている。
この記事の冒頭、さいたま市が独自に行っている英語授業、
「グローバル・スタディ(G・S)」の場面が登場します。
このG・S、小1から中3までの一貫したカリキュラムが作成され、
教科書も独自制作されているというから驚きます。
専門の教員と外国語指導助手(ALT)をほとんどの学校に配置し、
授業時間も増やして英語に触れる機会を確保しているようです。
特徴は英語嫌いを作らない授業だ。初めのうちは英語を話す際「Because しゅわしゅわしてる」など、日本語を混ぜて表現することも認める。文法や単語を正しく使うことよりも伝える意欲や態度を培うためだ。「友達を海外旅行に誘う」など、英文を実際に使用する場面を設定することも重視する。
なるほど、嫌いにさえならなければ、
自発的にその学びに触れることもきっと増えるでしょうね。
実際、記事に登場する小学校の児童のほとんどが
「英語が好き」と答えたそうです。
目的と手段が適切なら成果はちゃんと生まれる、という好例ですね。
さいたま市は文部科学省の全国学力・学習状況調査で、23年度の英語の平均正答率が「聞く・読む・書く」で全国平均を7ポイント超上回る全国1位。同省の英語教育実施状況調査では英検3級以上に相当する中3の割合が88.4%に上り、16年(45.9%)から40ポイント以上伸ばした。
上の引用部を見ると、2016年には中3の英語力は決して高くなかった、
とも見えますので、才能や家庭状況に頼るのではなく、
適切な施策によって学力を伸ばすことができる、
ということが言えるような気がします。
私学では通常、入試で合格ラインを上回った子どもたちが入学してきます。
ではその子どもたちの学力を、
卒業までにどのくらい伸ばすことができているでしょうか。
そのカギを握るのはやはり、教員の存在でしょう。
英語教育に力を入れる上で欠かせないのが教員の質の担保だ。G・Sの授業は小4までは担任とALT、小5~6は主に専科教員が担うが、研修を年数回実施して他の教員の授業を見学するなど、アイデアを得たり意欲を高めたりする場としている。指導主事が授業を見学する指導訪問も行い、改善の機会も設ける。全国的に教員不足が問題となるなか、G・Sの担当を志望して他地域から教員採用試験に臨む人もいるという。
教員不足が深刻化する中でも、志願者が集まってくるというのは
やはりそれだけ魅力があるということなのでしょう。
つまり、教員不足を克服するための方法はある、
ということも言えるような気がします。
教員を育てることは、生徒を育てることに直結します。
貴校園でもぜひそのしくみを整えて、
魅力的な学びの場にしていっていただければと願っています。
(文責:吉田)