保育園の話題は今日でいったん区切りにしたいと思います。
本日ご紹介するのは隣国の保育園のその後、のお話しです。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
ソウルに次ぐ韓国第2の都市・釜山市中心部から車で約1時間。田園風景の中に「おとぎの国」をイメージしたような建物が目に入る。温かみのあるピンクと黄色で彩られているのは「現代ダサラン老人介護施設」だ。かつては最大約400人の子どもが通う幼稚園だった。
この実例、日本ではありえない、と思われますでしょうか。
私自身にはそうは思えません。
少子化で施設が余ってくる、安全性には配慮された施設である、
そして高齢化で老人福祉施設は増やしていく必要がある、
となれば、むしろ必然に近いストーリーのようにも思うのですが…
施設では高齢者が談笑したり、絵を描いたりしていた。クレヨンは幼稚園で使っていたものと同じ。パズルやブロックなども当時のままだ。「子どもと高齢者は思考も身体機能も似ている。共通して使えるものばかり」。孫が通っていたが、今は自身が世話になっているという高齢者も多い。
ただ、1つ気になることがあります。
それは、この施設がもともと「保育園」だったわけではなく、
「幼稚園」だった、ということです。
あくまで理屈の上で、ではありますが、
保育園と老人福祉施設の親和性は強く感じられる一方、
幼稚園は本来、福祉の性質をそれほど強く持つものではなかったはず。
そう考えると、少子化や高齢化という社会現象によって、
あるいはそこに生活する人たちの志向の変化によって、
教育機関も福祉の色合いを強く持つようになってくることがあるのだと
気づかされもします。
「教育」と「福祉」「保育」との境界線が曖昧になる中で、
保育園も差別化を意図してのことなのか、
教育サービスの提供に力を入れるケースも増えてきているようです。
韓国ではすでに保育園も減少局面に入った一方、
日本はまだそうはなっていないが、と断ったうえで、
記事にはこう書かれています。
日本も淘汰はもはや避けられない。新たな役割を見いだせるかが生き残りを左右する。保育大手のJPホールディングスは23年からグループ傘下で「バイリンガル保育園」の運営を始めた。英語を母語とする講師が常駐し、挨拶や歌に英語を交える。散歩や給食でも講師が日本人保育士を補助し、見つけた草花や食材を英語で教える。
こういった取組は、教育熱心な家庭の需要に応えるため、
だけではないと記事には書かれています。
「保育は社会のインフラ。
どの先進国よりも外国人労働者を必要とする日本で、
海外の人たちを受け入れる体制を先陣を切って作る」
との同社社長のコメントは、確かに今後を見据えた重要な視点とも
感じるのですがいかがでしょうか。
(文責:吉田)