今年は絶好調の我らが阪神タイガース!
金本監督が昨年我慢して起用し続けた若手の台頭があり、ベテランの頑張りがあり、新戦力の期待通りの働きがありと、チーム全体がガッチリと噛み合っており非常に頼もしい限りです。
GWの広島戦での奇跡の大逆転劇には思わず優勝の二文字が頭をよぎりそうになりましたが、長年のファンである私はまだまだ安心できません・・・。
さて、そんな絶好調の阪神タイガースと学校に関するこんな記事が産経新聞に載っていました。
全文を抜粋してみます。
9点差からの大逆転に沸き、大型連休で阪神タイガースが首位に立った。論説委員室には巨人ファンより阪神ファンが多く、まだまだこれからと気を引き締めながらも、機嫌がいい人が目立つ。「君に阪神を語れるのか」と怒られるので、野球のことは少しだけにするが、「負けても腐らずあきらめない精神力」とともに、新人、中堅、ベテランがそれぞれ力を振るうチームに、学校の先生が見習うことは多いかもしれない。
教員に学校内外で連携する力が一層求められている。教員同士が協力することは、指導の幅を広げ、多忙解消にもつながる。だが、チームプレーが苦手という先生は少なくない。
教育界では「指導法は秋田に学べ」「学校経営は福井に学べ」といわれる。両県は小中学校の全国学力テストで成績がいいことでも知られる。
秋田の指導法は、経験豊富な指導主事が各校を回り授業の助言を行うなど、他の教育委員会の参考にされている。
一方、学校経営というと、一般にはなじみが薄い。
福井の学校を視察した人は、教員同士がよく声を掛け合う様子を目にするという。校長のリーダーシップのもと、学校の具体的目標を明確にし、校内一体となって点検、見直しを地道に行っている取り組みの表れだ。生徒指導といった校内の役割分担なども工夫し、若手に多様な経験を積ませ、組織の中で人を育てる配慮があるという。
「校長の指導力を」というと教員の世界では「管理強化」との誤った反発がなお残る。しかし、いじめなど学校が抱える問題は複雑、多様化し、問題を一人で抱え、教室に閉じ籠もっていては解決も遠くなる。
他の教育委員会でも、校長や副校長・教頭、主幹教諭ら学校の管理運営体制を整えることで、問題を先送りせず、チームとしてカバーし合い、不登校など生徒指導上の問題解決に効果をあげている例がある。
保護者や地域の人々と信頼の絆を強めることも欠かせない。連携は、教育の風通しのよさにつながるものだろう。
阪神タイガースから学校へと無理やり話を持っていった感じもありますが、どんな組織であろうとチームワークは絶対に欠かせません。
私は以前、外食産業で働いており、数えきれないほどの店舗を見てきました。
従業員がよく訓練されている店舗(=お客様に満足してもらいたいと思う従業員の多い店舗)では、自分の手が空いたらすぐに他の従業員のフォローに入ります。チームワークは抜群です。
一方、従業員があまり訓練されていない店舗では、自分の手が空いてもボケーっとしていたり、他の手が空いている従業員とおしゃべりを始めたりで、他の忙しい従業員をフォローすることなどまずありません。チームワークのかけらもありません。
どちらが良いかは明白ですが、後者のような店舗の場合には店長のリーダーシップや観察力、行動力が非常に弱く、店舗の目標や個人の役割が明確でない場合がほとんどでした。そのような状況ですので、どれだけお客様に迷惑を掛けていようと従業員達は特に悪気がありません。
阪神タイガース、学校、飲食店と話があっちこっちにいっているようですが、チームワークの源泉はリーダーシップにあるように思います。
学校では校長や管理職の方々がリーダーシップを発揮することで必ずチームワークが生まれるはずです。
記事中にもあるように、学校の先生の中にはチームプレーが苦手な方もいらっしゃるようですが、そんな先生に対してチームワークの重要性を理解してもらい行動に移してもらえるかもリーダーの大きな使命ではないかと思います。
(文責:木村)