学校施設の中でも、「トイレ」は重要です。
一日の中で、トイレは必ず利用するものですよね。
そんな学校のトイレ事情が新聞記事になっていましたのでご紹介いたします。
文部科学省が2016年の4月に実施した調査では、
全国の公立の小・中学校に設置されている便器、139万7,019個のうち、
洋式便器が60万5,322個、和式便器が79万1,697個で、
洋式トイレ率は43.3%でした。
公立の小・中学校のトイレの洋式化が進んでいるとはいえ、
正直、もっと洋式トイレが設置されているのではないかと思っていました。
半数以上が和式トイレであるという調査結果に驚いています。
記事にもあるように、学校のトイレというのは、
「5K(汚い、くさい、暗い、怖い、壊れている)」
の印象が強かったのですが、
2011年の東日本大震災以降は、
地域住民の避難所として活用されるようになり、利便性を求める声に応じ、
トイレの洋式化に力を入れる自治体も増えてきています。
1996年に発足した、トイレ関連企業でつくる「学校のトイレ研究会」では、
さまざまな学校トイレ事例が紹介されています。
窓からの明かりが上手に取り込まれており、雰囲気が明るいですし、
床がタイルではなく乾式になっており、衛生にも気が配られています。
それ以外に、私立学校のトイレ事例もあります。
広い窓から差し込む日差しで、開放的で明るいトイレですね。
こちらは、高層階だからなせる業かもしれませんが…。
常翔学園の生徒の皆さんが、
トイレのアンケートに答えていますので、そちらもご紹介。
このアンケートによれば、
全身鏡や自動で水が出る蛇口、擬音装置や温水洗浄便座など、
百貨店やホテルのトイレと同等の機能を喜んでいる生徒が多いようです。
トイレは、学校説明会などで児童・生徒だけでなく、保護者も利用する施設です。
学校の建替えや施設整備の際に、トイレのこともしっかり検討してみてください。
(文責:長森)