5月5日のこどもの日に関連して、ここのところ子供にまつわるいろんなニュースが流れました。
そのうちのひとつがこれ。産経新聞より。
記事に書かれているのは次のような内容です。
・こども1人にかける1カ月あたりの習い事の費用が「昨年より増えた」という回答が全体の35.1%と、「減った」の6.1%を大幅に上回った
・今後についても25.0%の人が「増やす」と回答し、「減らす」の4.5%を上回った
(以上、上記記事より抜粋)
表題と一緒にこの内容を読むと、塾通いで高学歴を目指す人が急増しているようにも見えます。
ちなみにアンケート結果そのものはこちらです↓
ニッセイインターネットアンケート ~5月:「こどもの日・子供の習い事」について~
このアンケートは習い事だけではなく、こどもの日の過ごし方などについての調査も含まれていて、
「鯉のぼり、減ったんだなあ…」などと、感傷にふけってしまいそうになります。
ただ、この調査結果を受けてのコメントとして「もの消費からコト消費の流れ」という言葉があり、まさにそうだと感じました。
これは業界を問わずとても重要な着眼点だと私も常々感じているところ。
すなわち、事業におけるサービスそのものや商品そのものではなく、それを得て体感できる「コト」は何なのか、というところを見据えなければ顧客の支持は受けられないのが現代であろうと思います。
特に学校は「コト」の宝庫。
「コト」を端的なキーワードに乗せて訴求することが学校のブランディングにつながるように思います。
で、習い事のことですが。
アンケート結果によれば、習い事トップテンは次の通り。
1 学習塾
2 水泳
3 音楽教室
4 英会話
5 書道
6 サッカー・フットサル
7 体操教室
8 バレエ・ダンス
9 野球・ソフトボール
10 武道(空手・柔道等)
と、確かに学習塾がトップ(26.8%)ではありますが、水泳もそれに近い割合(23.8%)になっています。
これ以上の情報はないのではっきりはしませんが、少なくとも学習塾に通わせる親が急増しているわけではないように思います。
ただ、習い事という大きな枠では増えているのは確実なようです。
こども2人世帯における教育費の割合は40%に達している、とコメントにもある通り、教育費というのは景気に左右されそうでされにくい、そんな性質を持っているように思います。
一方で、教育においてはその効果が長期的に発現するという特徴もあり、そのことが場合によっては保護者に焦燥感を募らせ、投資に見合わないとのシビアな判断がなされることもしばしばあるように感じます。
私自身は、学校に通いながら子供が習い事を掛け持ちする姿はあまり好ましくないと思っています。
学校という場がもっともっと子供たちにとって有意義な場になるよう、そしてその結果、教育費の対象のより多くが学校に向かうよう、各私学が子供たちの成長を力強く支えていただきたいと願っています。
(文責:吉田俊也)
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