不登校に関する記事掲載が増えていますがご容赦ください。
日経新聞でも採り上げられることが多くなっているんですよね。
今回は不登校であっても学習は継続する、という観点での
方法論について見てみましょう。日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
不登校の小中学生が過去最多を更新し続けている。2023年度は初めて30万人を超え、過去5年間で倍増した。文部科学省や自治体は教室以外の「居場所」をつくるなどし、学習が続けられるよう支援するとともに、不登校の未然防止や登校再開にもつなげる。

この記事に登場するのは、埼玉県戸田市立笹目東小の空き教室を活用した
「ぱれっとルーム」の風景です。
このぱれっとルームは2022年11月に開設されたもので、
教室に入りづらい児童らを対象とした「校内教育支援センター」です。
過ごし方や滞在時間は自由で、
自分のクラスの授業をオンラインで受けたり、
折り紙や工作を楽しんだりする児童が多いとのこと。
休みがちだった児童が「ぱれっとにだったら行けそう」と、
毎日登校できるようになった例もあるそうで、
現在は8人程度が利用しています。
1つの小学校で8人、ですから、それなりの人数ですね。
千葉県柏市立柏第二中は2つの教室に同様のセンターを設置していて、
大部屋に加え、大人数が苦手な生徒向けに仕切りを用意した小部屋もあり、
利用者はなんと約30人。支援教員1人が常駐するほか、
担任の教員も空き時間に交代で様子を見に行くそうです。
こういった例を見ていくと、学校内に不登校気味の子どもたちを
受け入れる別のしくみがあることによって、
不登校に至らずに済むケースもそれなりに多くあるのではないか、
と思わされます。
特に私学にとって、不登校は転退学のきっかけとなることが多く、
これはその生徒自身にも負荷が大きいですし、
担任等の教員にも負担が増し、
さらには学校側も収入を失うというデメリットが付いてきます。
この記事には、以下のような事例も掲載されていました。
・東京都世田谷区立世田谷中の分教室「ねいろ」
登校時間は遅めの午前9時。午前中に国語や数学の授業が3コマあり、
午後は美術や探求(探究?)学習を実施。
通常の中学校に比べて総授業時数を約10%減、余裕のある時間割にしている。
・神奈川県教育委員会
小中高校生向けにメタバースによる「居場所」の提供を開始。
アバターを介して友人や支援者と交流できる。
解説動画などオンライン教材で学ぶことも可能。
今回の記事をご覧いただくと、
不登校や転退学を未然に防ぐ方法は「カウンセリング」だけではないのだと、
少々心強くなったのは私だけでしょうか。
少子化が進む中、私学経営はより多くの課題を抱えることになります。
このような取組みが課題のいくつかを軽減してくれるような気がしますが
いかがでしょうか。
(文責:吉田)