昨日に続いて、日経新聞の連載記事から。
着眼点は部活です。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
記事に登場するのは、神奈川県横須賀市の公立中学。
女子バレーボール部をはじめ、バスケットボールや野球、
サッカーでも他中学と合同チームを作らないと
公式戦に参加できないほどメンバーが減ってしまった例が並びます。
市の担当者も
「新入生の加入や3年生の引退の度に単独にしたり合同にしたりを
繰り返している。少子化の時代ではやむをえない」
とおっしゃっています。
日本中学校体育連盟によると、2021年度時点で全国には19競技1793の合同チームがあり、01年度の6.7倍となった。野村総合研究所の推計では中学軟式野球の1校あたり部員数は18年の19.9人が30年後に3.5人に減る。6校集まらないと紅白戦もできない。
そして記事は、合同チームをつくれば解決でもない、といいます。
部員の送迎や練習時間の調整など学校の負担が増すうえ、
担い手となる教員の意識も変わってきているのがその理由です。
「部活の負担に疑問がわいた」。さいたま市の細田真由美教育長は21年末、仕事熱心だった新任教員が語る退職理由にショックを受けた。40年近く教員を務め「学校の充実には部活が必要」と考えていたが、もう通用しないと思い知った。
部活には進学に有利になるとの思惑などから指導が過熱する弊害もある。元ラグビー日本代表の平尾剛・神戸親和女子大教授は「教員に指導方法を見直すゆとりがなければ、部活の健全化につながらない」と話す。
スポーツ競技を中心に、部活動を地域に移行させるという
取組が進められようとしていますが、
さて貴校園では今後の部活動をどのように考えておられますでしょうか。
昨日のブログにもあった
「学校の再定義」
の中で、学校がどうあるべきか、社会で担うべき役割は何か、
といった点も含めて、この機にしっかりと考えることが必要な気がします。
そしてその定義の中で、部活動の位置付けは自然と明確になるのかもしれません。
持続可能な学校であるために、時間をかけて議論を深めていただければ幸いです。
(文責:吉田)