学校は特に多忙なこの時期。
ちょっと気になる残業のデータが出ました。
毎日新聞より。
この記事がまとめている調査結果は次の通りです。
・労働時間:月平均145.1時間(前年比0.3%減)…2年連続の減少
・パート労働者数:13,956千人(同2.8%増)
・一般社員数:32,852千人(同0.9%増)
・残業時間数:月平均11時間(同3.8%増)…5年連続の増加
・月給・残業代・ボーナスを含む現金給与総額:316,567円(前年比0.8%増)…4年ぶりの増加
記事中には「一般社員の長時間労働が進んでいる」こと、そして「賃金の上昇が物価上昇に追いついていない」ことが指摘されています。
この結果を見る限り、多くの職場で、ぎりぎりの人数かつ現状水準の給与で仕事を回すことが至上命題化してしまっているようにも感じます。
ちなみに、業種区分別のデータから「学校教育」という区分を取り出してみますと、以下のようになります(各項目について平成22年を100とした場合の指数で示されています)。
・現金給与総額:95.3(前年比+0.4%)
・定期給与:95.4(同+0.5%)
・所定内給与:95.3(同+0.5%)
・総実労働時間:97.4(同△0.7%)
・所定内労働時間:98.5(同△0.4%)
・所定外労働時間:80.5(同△4.6%)
・常用雇用指数:102.9(同+1.0ポイント)
・パートタイム比率:24.56%(同△0.08ポイント)
・入職率:2.43%(同△0.21ポイント)
・離職率:2.37%(同△0.15ポイント)
(規模30人以上、平成26年暦年分データ)
学校においては、マクロでみると労働条件はやや改善されているのかもしれませんね。
ただ、それでも激務の学校現場ですので、この時期は特にお体にご留意いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
そして、よりよい教育実現のため、より良い職場環境の実現にもぜひ注力いただければと思います。