本日は研修に関するニュースをご紹介します。
毎日新聞より。
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塾と学校の連携についてはこれまでもこのブログで何度も採り上げてきたところです。
今回は教員研修。
早稲田アカデミーさんが自治体に対して、望ましい授業の方法論に関する研修を実施するという内容が記事では紹介されています。
対象は足立区の全小中学校の初任から3年目までの新人教員、その数約600人。
学校においては研修の時間確保というのがひとつの課題ですが、この研修はいわゆるe-ラーニングであり、かつ映像のそれぞれは1回5分ほどと短時間。
この短時間の映像が全36本で構成されており、テーマは「学習する空間づくり」。
記事によれば『児童生徒のやる気を引き出す授業を目指して、声量や目線、立ち位置、話し方など教科と関わりなく必要な基本動作を、事例映像と解説で学ぶ』とのことです。
e-ラーニングではありますが、受講するとその履歴が残り、かつ教員は付属テキストに学習内容を記述し校長らに提出しチェックを受けるしくみになっているそうです。
さらには早稲田アカデミーの講師やインストラクターから直接学ぶ「スクーリング」も3回あって、実技検定まで用意されているというのですから充実していますね。
学校においては「クラスに入ってしまえば新人でも『先生』になる」わけで、他の先生の授業にアドバイスをするなどといった横のつながりや指導が希薄な業界だと感じます。
ですので、先輩から後輩に対して、いわゆる技術伝承が行われることは学校においてこれまであまり重視されてこなかったことなのかもしれません。
もっと言えば、本来なら学校ごとに授業法やコミュニケーション法などのノウハウやスキルの蓄積があってもいいと思うのですが、そういった明確なものが存在しないケースは決して少なくないように思います。
私は仕事柄私学にばかり関わらせていただいていますが、「その学校独自の手法や技術」があるべき私学においても、なかなかそうはいかないのが現実のようです。
そこはやはり私企業と学校の差なのか、学習塾においては塾ごとのメソッドが当然存在していて、それは第三者に伝えて実行してもらうほどの客観性と再現性を備えているようです。
それを公立校でも活用しようと動き出しているのがこの記事に書かれているような内容なのでしょうね。
サービス業においては、サービスの最前線に立つ「人」が、良くも悪くもサービスの質の大部分を担うことになります。
お医者様しかり、ヘルパーさんしかり、旅館の客室係もしかり。当然、学校の先生もそうです。
その質を高めるためには、個々のスキルアップ、意識向上が欠かせません。
研修の時間がない、というのはよく言われることですが、今回の記事のように、5分刻みであっても成長のためのしくみを作るというのは、学校の魅力づくりの中で欠かせないことだと感じます。
御校には研修のしくみ、存在していますか。
(文責:吉田俊也)
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