まずは先週のセミナーにご参加いただきました皆様に、改めてお礼申し上げます。
雨が降るかどうか怪しい時間帯だったのですが、お申込みいただいた方すべてにご出席いただき、
本当に嬉しく思います。
今回は給与制度等の「総論」を中心にお届けしましたが、
今後は様々な人事制度の「各論」に突っ込んでまいりますので、ぜひそちらもお楽しみに。
さて今日は月曜日。
平日はなかなかじっくり新聞を読む時間を確保できない私ですが、
その分、週末の新聞は2時間くらいかけて新聞を読みます。
場合によっては昨日、おとといの新聞まで読みふけって、
午前中が全部新聞読破に費やされることも少なくありません。
そして、この週末は特に新聞を読むのに時間がかかりました。
それは、多くの企業の「決算発表」があったから。
朝日新聞では、業界ごとにある程度括られて、決算概要が新聞掲載されていました。
自動車は、家電小売は、住宅メーカーは、などなど…
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この記事にあるように、決算は総論としては好調のようです。
ただし、その大きな原因は円安株高。
業績が上がっているとみていいのかどうなのか…私は正直なところ、疑問視しています。
為替は企業業績に大きな影響を与えるので、そのリスクをどのように管理するかというのは
企業経営者に一定の先見性とスキルが必要でしょう。
その一方で、本来の業績というのはそのような外部環境に依拠するものではなく、
自分たちの提供する価値が市場に受け入れられるかどうかという、
自社自身の舵取りによるところが重要なのではないか、と思うのです。
このような考えからして、今回の決算で利益は出ているものの、その中身が
為替レートの変動によるものであったり、有価証券の含み益であったり…といった、いわゆる
金融取引によるものであるのなら、それは本当の企業の強さではないのではないか、と私は思います。
と、学校に関係のないことを書いてきたように思われるかもしれませんが、
これは学校とて同じことです。
学校の存在意義が生徒や保護者、社会に受け入れられているからこその生徒増なのか、
それとも施策の変化による生徒増なのか。
コアなファンに支えられての収益確保なのか、
金融取引に代表される一時的な収益確保なのか。
増収増益は形式よりも中身のほうがずいぶんと重要なのです。
学校もちょうど決算の確定時期が訪れています。
決算内容、しっかり振り返っておきたいものです。
(文責:吉田)