寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

私立大学・短期大学等 入学志願動向

日本私立学校振興・共済事業団から、情報発信がありました。

 

平成 30(2018)年度 私立大学・短期大学等 入学志願動向

 

リンク先の報告書には、「今年度の特徴」が以下の通り記されています。

 

1 大学の概況
○入学定員、志願者、受験者は昨年度と比較し増加した。
○入学者は1,904人減少して497,773人となった。
○入学定員充足率は1.97ポイント下降して、102.64%となった。
○入学定員充足率が100%未満の大学は19校減少して210校となり、大学全体に占める未充足校の割合は3.3ポイント下降して、36.1%となった。
2 区分ごとの動向
○規模別の動向
・1校当たりの入学定員が「100人未満」、「1000人以上1500人未満」、「1500人以上3000人未満」、「3000人以上」以外の全ての区分で入学定員充足率が上昇した。
・定員規模が400人以上の7つの区分では入学定員充足率が100%を超えた。
○地域別の動向
・地域区分「北海道」、「関東(埼玉、東京、千葉、神奈川を除く)」、「埼玉」、「千葉」、「甲信越」、「北陸」、「東海(愛知を除く)」、「近畿(京都、大阪、兵庫を除く)」、「広島」、「九州(福岡を除く)」で入学定員充足率が上昇した。
・特に「東海(愛知を除く)」、「近畿(京都、大阪、兵庫を除く)」、「九州
(福岡を除く)」では、3ポイント以上上昇した。
○学部系統別の動向
・「医学」、「歯学」、「理・工学系」、「人文科学系」、「社会科学系」、「芸術系」、「その他」の系統で志願倍率が上昇した。

 

詳細はご覧いただければと思うのですが、私が興味をひかれたのはこちら。

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小規模校と大規模校の定員充足率に注目。

昨年度との比較ではいずれも率が下がっていますが、

その絶対値は大きく異なります。

 

最も小さな区分にあたる小規模校は志願倍率を落とし、

さらに充足率も92.6%。1割近くも欠員が出ています。

これに対し、最大の区分にあたる大規模校は充足率が下がったとは言え、

100%を超えています。そして、倍率は上昇してなんと13倍強。

大きいことはいいことだ、と言わんばかりの結果です。

 

小規模校は今後どうなっていくのでしょうか。

私学は規模を問わず、それぞれに建学の精神を持ち、

特色ある教育を実践する事業体です。

 

小規模校としての生きる道は必ずある。

弊社もそのことを証明できるよう、支援を続けてまいります。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp