公表から時間が経っておりますがご容赦ください。
英語教育実施状況調査の結果がまとまっております。
文科省HPより。
平成29年度「英語教育実施状況調査」の結果について:文部科学省
本調査は公立校が対象です。さて、英語力はどう変化しているでしょうか。
まずは教員から。
高校はすごく上がっているように見えますが、グラフのマジックに要注意。
1目盛りの高さが大きいので、わずかな上昇でもぐっと上がったように見えますね。
ただ、直近2年はそれまでよりも上昇率が大きくなってはいます。
では生徒はどうでしょうか。
こちらも上がってきていますね。
英語力の向上が目標設定されたことによる効果とも言えるでしょう。
ちなみに、本資料には英語力向上のための取組例も掲載されています。
例えば教員の英語力向上に関する取組例としては、
・すべての中学校及び高校の英語担当教師が参加する自主研究組織における、テストの作成や授業参観等を通した授業改善
・教師の指導力向上だけでなく、英語力の向上に向けた集中研修講座の実施
といったところが参考になりそうです。
また生徒のそれについては、
・ふるさとを英語で紹介する授業を取り入れ、修学旅行先で出会った外国人を相手にその成果を確かめたりするなどの活動を実施
という取組が載っていて、興味深く感じました。
公私の特色差がどんどん縮まってきている昨今。
御校での英語教育の状況、そして成果はいかがでしょうか。
目に見える成果ばかりを追い求めることは疑問ですが、
一方で目の前に成果を見せつけられることの分かりやすさは
他の要素を凌駕してしまうことがあります。
短期と中長期の視点をうまく組み合わせながら、
教育活動を展開していくことが重要なのかもしれませんね。
(文責:吉田)