毎年発表になる、学校基本調査。
学校関係者の皆様にもすでにおなじみでしょう。
最新の結果が文科省HPに掲載されましたのでお知らせいたします。
数多くの統計が紹介されていますので、目次をご覧いただき、
ご興味のあるものについてざっと確認されるのがいいでしょう。
ちなみに、学校基本調査に含まれる統計には以下のようなものがあります。
ご参考になさってください。
- 学校数
- 在学者数
- 教員数
- 進学率
- 卒業者に占める就職者の割合
- 在学者の推移
- 本務教員数の推移
- 就園率・進学率の推移
- 高等教育機関への入学状況(過年度高卒者等を含む)の推移
- 卒業者数,就職者数及び卒業者に占める就職者の割合等の推移
- 全児童,生徒数に占める「不登校」の比率
- 卒業者数
ブログで採り上げるのは、やはり気になる、「在学者数」。
報道発表資料には、こんなふうにまとめられています。
(1)在学者数等
在学者総数は減少。
・幼保連携型認定こども園,義務教育学校,中等教育学校,特別支援学校,各種学校,大学,大学院の在学者数等は増加。
① 幼保連携型認定こども園は50万6千人で,前年度より10万8千人増加。
② 義務教育学校は2万2千人で,前年度より1万人増加。
③ 大学は289万1千人で,前年度より1万7千人増加。
新たな学校種が在学者数を増やしているのは当然として、
年齢の高い子どもたちが在籍する学校種についてはまだ増加している点も
注目ポイントです。
当然のことながら、少子化は年齢の低いところからやってきます。
ちなみに、「学級数」に着眼してみるとどうでしょうか。
レポートの各箇所から引用してまとめてみました。
- 幼稚園:57,653 学級…前年度より 2,402 学級減少
- 幼保連携型認定こども園:17,280 学級…同 3,558 学級増加
- 小学校:272,774 学級…1,010 学級増加→うち「特別支援学級」数は 41,864 学級…同 2,478 学級増加
- 中学校:120,016 学級…同 1,566 学級減少
- 義務教育学校:948 学級…同 440 学級増加
小学校の学級数が増えているのは特別支援学級が大きく増えているからなのですね。
高等学校については「学校数」を見てみます。
学校数は 4,907 校(本校 4,820 校,分校 87 校)で,前年度より 18 校減少。
①国立の学校数は 15 校で,前年度と同数である。
②公立の学校数は 3,571 校で,前年度より 18 校減少している。
③私立の学校数は 1,321 校で,前年度と同数である。
④中高一貫教育を行う学校数は併設型が 478 校,連携型が 90 校で,併設型は前年度より 13 校増加,連携型は前年度より 3 校増加している。
学校数の減少が始まっていますね。
今後はこの傾向が強まっていくことが予想されます。
経営環境を把握し、未来志向の学校づくりを進めていきましょう。
(文責:吉田)