この週末は花見に出かけた方も多かったのではないでしょうか。
学校でも新学期、入学シーズンの到来です。
今年度もまた素晴らしい1年になりますよう、祈念しております。
さて本日は文科省関連の各種統計を概観しておきましょう。
掲載されている主な情報は、学校数・在籍者(園児・生徒・学生等)数・教員数・職員数・入学者数です。
ただこの統計書、読みやすさという観点からするとかなり読みにくいです。
何しろ数値の羅列が続くのみで、特徴等のコメントは一切なし。
ひとつひとつを読んでいくしかないという、読む側には不親切な情報です。
私も全体をしっかり読んだわけではないですが、皆さんの読みやすさを少しだけでも確保するために、現時点で気づいたことを以下書かせていただきます。
まずは各学校種別の在学者数の推移について。
幼~大までの総合計は前年よりも若干の増となっているのですが、その主な要因はこの統計に「幼保連携型認定こども園」が加わったから、のようです。
つまり、これまでの枠組で言うなら子供の数は減少。
大学は辛うじてプラスですが、小中高は完全に減少局面に入っています。
そして学校数。こちらも全体としては減少。
特に小中の減り方はかなり大きくなっています。
ところがこのうち、私立だけを採り上げると小学校数は増加しています。
実は、中等教育学校の学校数も増加していますので、世間はやはり「特色化」を求めているのではないか、とも感じます。
今朝の日経新聞にも「本当に欲しい商品にしか購買意欲が高まらない」との指摘が掲載されていましたが、逆に言えば、購買意欲が高まるような商品やサービスが求められている、ということなのでしょう。
一般の商品と教育を並べて論じることに問題がないわけではありませんが、私学経営においては、やはり「自校を選んでもらう」という側面は意識せざるを得ません。
マクロの状況を捉えつつ、自校がどうあるべきかを考えるきっかけにしていただければと思います。