総務省が7月5日に平成29年1月1日現在の住民基本台帳に基づく人口、人口動態を発表しました。
人口動態については当ブログでもよく取り上げるテーマですが、日本の人口が確実に減少傾向にあることを如実に表す結果となっています。
総務省|住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成29年1月1日現在)
本調査の主な結果は以下の通りです。
- 日本人住民の人口は、平成21年をピークに8年連続で減少しており、現行調査開始(昭和43年)以降最大の減少数
- 外国人住民の人口は前年より増加
- 三大都市圏の人口は過去最高を更新し、11年連続で全国人口の半数を上回る
- 日本人住民の年少人口(0~14歳)は、調査開始(平成6年)以降毎年減少
大都市圏への人口流入と年少者人口の減少に歯止めがかかっていない状況です。特に、年少者の人口減少は年を追うごとに深刻さは増す一方で、平成6年以降の年少者人口は以下のように推移しています。
平成 6年 20,485,442人(人口構成比16.48%)
平成10年 19,119,187人( 〃 15.23%)
平成15年 17,956,209人( 〃 14.17%)
平成20年 17,302,784人( 〃 13.62%)
平成25年 16,601,643人( 〃 13.13%)
平成29年 15,940,547人( 〃 12.69%)
経年の数字で見てみると、この20数年間でとんでもないスピードで少子化が進行していることを改めて認識することができます。
また、今後も確実に少子化は進行することが予想されますが、当然ながらこのような事態を日本では誰も経験していませんので、今後どのようなことが起こるのかを考えると非常に心配になります。
幼稚園や学校に勤務されている方々は近年の少子化を肌で実感されていることかと思いますが、上記のような人口のデータについては今後の経営を考える上で非常に重要な情報ですので、今後の経営計画の策定にお役立ていただければと思います。
(文責:木村)