ほぼ1週間ぶりのブログ更新となります。
本日は私事になりますがご容赦ください。
この1週間、少々長めの夏休みをいただいておりました。
前半はたまった仕事をさばくことに専念しましたが、後半は実家への帰省にあてました。
人口5万人程度の小さな自治体です。
美味しい水と空気と食材しかない、何とも贅沢な町だと私は思っております。
その砺波市の中でも、私の実家があるのは田園と小高い山の風景が広がる田舎。
目の前には公立小学校が1校。
今回の帰省もちょうどお盆の時期でしたので、学校もひっそりとしていました。
その小学校が大きな覆いをかぶっていました。
父に聞くと、改修中とのこと。
老朽化が進んで、市では公立小学校の改修を順次進めているようです。
私の実家の目の前の小学校はその改修の最後の案件とのことで、私自身の母校は別の小学校なのですが、その母校は数年前に改修を終えている、と父は言っていました。
覆いから顔をのぞかせている校舎は改修直後ということを物語るように、非常にきれいな状態でした。
ところが、児童数はやはりかなり減ってきているとのこと。
学年によっては1クラス20人程度のこともあるようです。
今は小学校なら30人学級っていうのも増えてるみたいだよ、と言うと
「1クラス30人なんて、信じられない」
と、父も母も隔世の感を抱いている様子でした。
聞けば、自分たちの時代は1クラス55人が普通だった、と。
55人!と驚いたのですが、両親ともに平然とそんなことを言っていました。
私自身の小学校時代は1クラス32~33人でしたので、現在により近かったのかもしれませんが、それでも中学は45人×10クラスありましたので、ベビーブームの頃の学校のにぎわいはある程度経験しています。
こうやって小学校の改修を見、両親と会話をしてみて、公立校の改修が進んでいる様子がよく分かりました。
そして、その改修は現存の校舎の大きさを前提に進んでいることもよく分かりました。
私学が同様のことをしたらどうなるのか…
まずは改修計画をしっかり持つことが必要ですよね。
周囲の学校がどんどんきれいになっていく中で、自校だけが古びたままというのは魅力を半減させてしまう可能性があります。
そして、改修計画の中では、将来の学校規模を明らかにしつつ、必要十分な施設を整備するという考え方を持たねばならないと感じました。
私の地元の公立校は、現存の校舎の大きさをそのまま維持していくとすれば、その広さを持て余してしまう危険性があります。
幸い、砺波市は全国でも住みやすい都市ランキングで毎年上位にランクされ、人口は減少せずにここまで来ているようですから、そのリスクは顕在化はしていません。
がそれでも全国的な人口減が進んでいることは事実ですから、今後の学校の在り方はきっとそのうち議論になることでしょう。
私学は自校のみでこの問題をクリアする必要がありますのでより一層シビアです。
今だけでなく、これからの学校の姿をぜひとも見える化して頂きたいと、想いを強くした今回の帰省でした。