寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

窓開けられない!福島市の小中学校、夏休み延長

 福島第一原発事故の影響を受け、福島市教委は、夏休みを当初の予定より1週間延長することを決めた。

 真夏の暑さの中、放射線を気にして窓を閉め切ったまま授業を行うのを避けるための措置。プールについても市立全校で使用を中止する。

 福島市教委によると、市立の全小中学校72校と市立福島養護学校1校の計73校で、7月21日~8月24日に予定していた夏休みを8月31日まで1週間延長する。夏休みの延長で確保できなくなる授業時間は、冬休みを短縮するなどして対応する。

 市内の各校は、放射性物質が教室内に入るのを防ぐため、窓を閉め切って授業をしており、各教室に4台の扇風機を設置するなどの対策を進めている。

 同市では19、20の両日、今年初めて真夏日を記録した。市教委学校教育課は「窓を閉めた教室は温度が上がり、熱中症が懸念される。暑さが集中力を奪い、適切な学習環境を確保できない」と夏休み延長の理由を説明している。

 授業への影響も出ている。福島市は「屋外で肌を露出することへの放射線の影響が不明だ」などとして、プールの使用中止を決めた。代替措置として、市所有の屋内プールでの授業を検討している。

 ただ、例年、7~10時間行われるプールでの水泳の授業は、各校が交代で屋内プールを使うため、1回(2時間)だけになりそう。泳法やマナーに関する講義を教室で行うことも選択肢に上がっている。

 郡山市でも、市立の小中学校で扇風機設置を進めるほか、建物を植物で覆い、直射日光を遮って室温を下げるグリーンカーテンの設置を検討している。

(2011年5月23日 読売新聞)

子どもたちにとって過酷な状況が続いています。健やかに育つという最低限の環境が一刻も早く整うことを願うばかりです。(JTC/吉田俊也)