AI、ICTといった環境へのほど遠さが感じられる記事です。
私学である貴校園は大丈夫ですよね?
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
学校業務のデジタル化が遅れている。文部科学省が9日に公表した調査結果によると、全国の学校のうち9割で押印が残っており、7割で日常業務にファクスを使っていた。取り組み状況の地域差も大きい。同省は教員向け研修を強化するなどし、最新技術を活用した業務の効率化を急ぐ。
この調査は、全国の公立小中学校や特別支援学校など約28,000校と、
学校を設置する約1,800の自治体などを対象に、
2025年9月時点の状況を聞いたものです。

どの職場においても、少し前までは「紙の書類」が当たり前でした。
私が役所で働いていたのはずいぶん前のことになりましたが、
当時の私の仕事はまさに「ハンコをもらう」ことにあり、
決裁ルートにあたる10名程度の上司の席を回り、
「ハンコください」とお願いするのが日々の業務でした。
そして、日中のほとんどの時間はこれで過ぎていきました。
いかに非生産的か、よくご理解いただけることでしょう。
ところが、学校現場では未だに「紙文化」を遠因とした
長時間労働が課題となっている、と記事にはあります。
今回の調査結果では、
・業務で押印が必要な書類が「ある」:91%
・日常の業務にファクスを使用している:72%
となっています。
文科省では2025年度までにいずれも「原則廃止」との目標を掲げています。
さらに、
・職場会議にオンライン参加できる「ハイブリッド化」を「全くしていない」:89%
・学校説明会や保護者面談のオンライン実施を「全くしていない」:73%
とも。
今回の調査対象はあくまでも公立校ですので、
貴校園ではすでにこういった状況は脱している、はずですよね?

こういったことへの取組みは、意識によって大きな差が生じます。
公立校が遅れているとはいえ、記事に登場する先進自治体の例として、
渋谷区では全ての学校が児童生徒の欠席や早退連絡をデジタル化し、
92%が会議資料のペーパーレス化を徹底。
さらに全国で取組トップとされる熊本県高森町では、
学校と保護者間の資料のやりとりを全学校がオンライン化しています。
貴校園ではここまで進められているでしょうか。
文科省は現状について「何から手を付けたらよいか分からない学校や、デジタル化のメリットが十分理解できていない学校がまだある」と分析する。
調査で取り組みが進まない理由を複数回答で聞いたところ、「検討する時間がない」(40%)が最多で「ICT(情報通信技術)活用に不安がある」(33%)が続いた。「ツールやセキュリティーが整備されていない」(27%)、「ICT利用が苦手だったり、否定的な教員が多い」(27%)との声も多かった。
人手不足と長時間労働を打開するために、業務効率化の取組みは必須です。
そしてその中で、上記のような着眼点での改善はもはや不可避です。
できない理由を探すのではなく、できる方法を探さねばなりません。
貴校園の取組みが進むことを願っております。
(文責:吉田)