昨日の記事とも関連する内容です。
本日は初任給について。日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
AGCは2023年春入社から総合職の新卒社員の初任給を引き上げる。26万900円になり、上げ幅は3万200円(13%)。初任給で一度に3万円を超える上げ幅は化学・ガラス業界では珍しく、国内大手で最高水準になる。同社が手掛ける半導体関連事業を中心に人材獲得競争が激しさを増すなか、新卒社員の待遇向上を採用活動に生かす。
初任給を一気に3万円アップ、というのはすごいですね。
そして、26万円を超える初任給水準にも驚きます。
記事によりますと、日本の化学大手の初任給は22万~25万円台が中心で、
製造業では半導体の受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が、
熊本県に設ける新工場に関わる採用で大学学部卒28万円を提示するなど、
優秀な新卒を確保するためにかなり待遇を上げているようです。
学校との競合関係でいうなら、厳しさを増している理科の教員確保には
こういったことも影響している可能性があります。
昨日のブログでは年次昇給をチェックしておきましょう、
とお伝えしたところですが、
初任給水準についても確認が必要かもしれませんね。
ちなみに、この記事にはこうも書かれていました。
製造業などの初任給を巡っては若手社員を待遇を改善する動きが目立つ。日本経済新聞社がまとめた2022年の賃金動向調査によると、従業員の待遇改善策で22年春の労使交渉の決定事項を複数回答で聞くと「初任給の引き上げ」が56%と最多だった。
労務行政研究所によると、東証プライム上場企業の165社のうち、22年4月に入社した新卒社員の初任給を引き上げた企業は4割を超え過去10年間で最高だった。
初任給水準が採用競争力を維持できているかどうか、
そして給与水準だけでない職業や職場としての魅力を打ち出せているかどうか、
採用に関する自校園の取組を再確認しておきましょう。
(文責:吉田)