GWに入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
学校関係者は暦通りのご出勤が原則、かもしれませんね。
多忙な日々を送られている皆様方だからこそ、
この時期は少しだけでも休息に充てていただくことを願いつつ。
というのも、深刻なニュースがまた一つ、届きました。
毎日新聞より。
教員の長時間労働が認知されてから、結構な時間が過ぎたような気がします。
が、実際にはほとんど改善されぬままであることが、今回の調査からも分かります。
記事にはこう書かれています。
校長や教頭など全ての職種で「教員の多忙化」改めて浮き彫り
2016年度の中学校教諭の1週間あたりの平均勤務時間は63時間18分で、10年前より5時間12分増えたことが、文部科学省の調査(速報値)で分かった。「過労死ライン」に達する週20時間以上の残業をした教諭が6割近くを占めた。土日の部活動の指導時間が10年前の2倍になったことなどが主な要因。小学校も含め、校長や教頭など全ての職種で勤務時間が増えており、「教員の多忙化」が進んでいることが改めて浮き彫りになった。
調査結果はこちらから。
教員勤務実態調査(平成28年度)の集計(速報値)について(概要):文部科学省
調査結果の概要から、2つだけ以下に転載しておきます。
(1)教員の1日当たりの学内勤務時間
前回調査(平成 18 年度)と比較して、平日・土日ともに、いずれの職種でも勤務時間が増加。(教諭(主幹教諭・指導教諭を含む。)については、1日当たり、小学校平日 43 分・土日 49 分、中学校平日 32 分・土日 1 時間 49 分)
以前、このような調査があった際に
「調査への回答が多くて勤務時間が延びている」
という逆説的な?指摘があったことをふと思い出したのですが、
今回の調査結果には
「28 年度調査では、調査の平均回答時間(1週間につき小学校 64 分、中学校 66 分)を一律で差し引いている。」
との付記がなされていました。
いずれにしても、この10年での増え方はもちろん、
勤務時間の長さそのものが業務の質を担保できないレベルに
達しているような気がします。
(5)業務内容別の学内勤務時間(1日当たり)
平日については、小学校では、授業(27 分)、学年・学級経営(10 分)が、中学校では、授業(15 分)、授業準備(15 分)、成績処理(13分)、学年・学級経営(11 分)が増加している。
土日については、中学校で部活動(1 時間 4 分)、成績処理(10 分)が増加している。
部活動もさることながら、成績処理にも結構時間がかかっているようです。
このあたりはICT活用等、工夫の余地もあるような気がします。
子どもたちは学校で様々なことを学びますが、その中でも
教員のすがたから学ぶことも多くあるように思います。
こんな大人になりたい、と思えるような先生との出会いは
子どもたちにとってかけがえのないものになるでしょう。
その意味においても、働くことの素晴らしさを伝えられる
教員各位が増えることを心から願っております。
先生方が疲れ切ってしまうような働き方がなくなりますように、と。
(文責:吉田)