女性の登用が叫ばれて久しいわけですが、
学校ではそれがあまり進んでいない印象が強いです。
大学の学長ともなるとその数は…?
問題意識をお持ちの女性学長のお話です。
日経新聞より。
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津田塾大学はあの津田梅子が生んだ大学。
となるとやはり女性学長の印象が強いのですが、
これまで就任した11人の学長のうち、なんと10人が女性とのこと。
建学の精神が活きていることを感じさせられます。
ところが…
政府は20年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にする目標(10年、閣議決定)を掲げているが、達成は困難を極めている。国立大学協会も16年、学長・理事・副学長の女性割合を20年までに12%以上にする数値目標を掲げたが、こちらも厳しく、18年現在の国立大学女性学長は86校中3校、3.5%である。
しかも国立大学で女性学長が初めて誕生したのは、1997年(奈良女子大学)になってから。47年に制定された教育基本法で「教育上男女の共学は、認められなければならない」とされてから50年もたっていた。2018年までの累計女性学長はわずか10人である。
やはり女性学長の割合は低いのですね。
国立が群を抜いて低くなっていますが、私立も決して高くありませんよね。
私自身、接点のある学校法人さんで管理職に女性が着任されているケースが
もちろんないわけではありませんが、統計同様、
男性が目立っている状況で、女性が多いとは言えません。
現状、男女間で働き方に差が出てしまっていることは否めないでしょう。
ただ、だからといって管理職に女性が向かないとは思えません。
むしろ、マーケットニーズへの反応や企画力、
後進の指導育成など、様々な場面において、
女性の力こそを活かすべき機会は数多くあるように思います。
そう考えれば、管理職の男女比は偏りすぎている、
と言えるのかもしれませんね。
この記事を新聞社側が総括しているコメントを最後に引かせていただきます。
女性が活躍できる環境は多様性の象徴であり、多様性は大学に最重要の価値観である。私立医大の女子受験生に対する対応が指弾されたが、女性軽視の体質は日本の大学の構造的な問題だ。
教育機関において多様性を確保することの重要性を、
改めて考えてみませんか。
(文責:吉田)