厚生労働省が11月21日に人口動態統計速報(平成29年9月分)を公表しました。
急速な少子化が進む中、私学の皆様にとっては出生数が最も気になるところかと思いますので、本日は直近の出生数の推移について取り上げます。
平成29年9月の全国の出生数は84,412人となっており、前年同月の87,772人よりも3,360人も減少しています。
また、平成29年1月から9月までの全国の出生数は732,346人となっており、前年同期間の762,116人よりも29,770人も減少しています。
平成28年は出生者数が統計開始以来初めて100万人を割ったことで大きな話題となりましたが、このまま推移すれば今年も過去最低を更新する可能性が非常に大きく、かなり心配な状況です。
現在の中高生が全国で120万人前後であることを考えると、私学にとっては非常に厳しい未来が待っていることになります。
今後、段階的に子どもの人口が確実に減っていく中で、これまでどおりの経営では立ち行かなくなることが大いに考えられます。
将来の学校規模の確定や人件費を中心とした収支構造改革など、今すぐに対応しなければ手遅れになってしまいかねない課題が山積です。
これまでの常識が全く通用しない時代を迎えます。
将来の生徒たちのために今何をすべきかをしっかりと考え行動に移していただくことを切願いたします。
(文責:木村)