まずは表題とは無関係の情報提供をひとつ。
厚労省HPより。
平成27年度雇用保険料率の告示案要綱を了承 |報道発表資料|厚生労働省
雇用保険料率の改定について、結論のみお伝えすると
平成27年度の料率=平成26年度の料率
となる見込み、ということです。
最近は社会保険料負担がかなり高額になってきていますので、各学校法人さんにおかれましても情報への留意と適切な予算措置をお願いいたします。
さて本日の本題。
こちらは文科省HPより。
学校保健統計調査-平成26年度(速報)の結果の概要:文部科学省
学校経営とは少し毛色の違う話題かもしれませんがご容赦ください。
この調査は「学校における幼児,児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにす
ることを目的として,学校保健統計調査を昭和23年度より毎年実施」(文科省資料より引用)されています。
今回は速報値ですが、概要は以下の通りまとめられています。
【発育状態調査】
(1) 身長の平均値の推移は,平成6年から 13 年度あたりをピークに,その後横ばい傾向である。
(2) 体重の平均値の推移は,平成 10 年から 18 年度あたりをピークに,その後減少傾向がうかがえる。
(3) 肥満傾向児の出現率の推移は,平成 18 年度以降減少傾向にあったが,23 年度
以降はほぼ横ばいである。
【健康状態調査】
(1) むし歯に関しては,ピーク時(昭和 40~50 年代)より減少傾向が続いている。
(2) アトピー性皮膚炎に関しては,5歳で過去最低である。
(3) 裸眼視力が 1.0 未満の者は増加傾向にある。
細かいデータが記載された資料を見ますと、気づくのは10~12歳の身体的成長度が私たちの時代よりずっと大きくなっていることです。
中1プロブレムの話題でよく出てくる「成長のタイミングが早まっている」との客観データがここにあるように感じます。
また、過去からの推移を確認すると、むし歯を持っている子供たちの割合は半減している一方で、視力が早い段階から低下するケースが多くなっているようです。
結果全体からすると健康状態はよくなっているような気はするものの、一部対応が必要なものもありそうですね。
大人になって強く感じることの中に「健康」というテーマがあります。
年を取ると友人との話題の大半が健康の話題に変わる、ということも経験上よく知っています。
子どもの頃には当たり前だったものが、大人になると少しずつ失われていくわけで、いくら学力があっても、いくら業務遂行能力が高くても、健康でなければその力は十分に発揮されないままになってしまいます。
私学においてこの「健康」がテーマになることは決して多くないかもしれませんが、だからこそ、取組のひとつとして重点化してみてもよいのでは、と個人的には感じました。
御校ではいかがでしょうか。