寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

日本の子、幸福度6位/物質的豊かさ21位 深刻な貧困状態 先進31カ国調査

ネタとしては古すぎる感もありますが、ちょっと驚いたところもあるので今日はこのネタを。


日本の子、幸福度6位/物質的豊かさ21位 深刻な貧困状態 先進31カ国調査

(全文読むには会員登録が必要です。ご容赦ください)


何でも順位付けするのもどうかとは思うのですが、幸福度が6位である一方、

物質的豊かさが21位というのは「逆じゃないの?」と直感的に思ってしまいました。

この報告書は国連児童基金(ユニセフ)と国立社会保障・人口問題研究所がまとめたもので、

昨年末、12月25日に公表されました。


なぜこんなにものが豊富にある日本で、「物質的豊かさ」の順位が低いのか。

それは何と「貧困」が理由なのだとか。

貧困ラインを下回る子ども(0~17歳)の割合が高い(14.9%)、

その下回った子どもたちの所得の平均が貧困ラインの額の約7割にとどまっているなど、

貧困状態にある子どもが相対的に多く、かつ貧困の程度も決して軽度ではないようです。


ちなみにここでの「幸福度」は、

・物質的豊かさ(21位)

・健康と安全(16位)

・教育(1位)

・日常生活上のリスク(1位)

・住居と環境(10位)

の5分野で計測しており、それぞれカッコ書きしたのが日本の順位となっています。


「健康と安全」の順位が低めなのは、低体重で生まれた乳児の割合が高かったことのようです。

報告書にはその原因として、低体重の女性の増加や、妊娠中に厳格に食事を管理する傾向などが

指摘されているそうです。

また「日常生活上のリスク」は、飲酒や肥満の割合や10代の出生率が高かったことが

影響しているようです。


とにかく、貧困状態の子どもの多さに驚きました。

教育分野では1位を獲得している日本ですが、一方でその教育を受ける前提となる

「人間らしい生活」

という意味では改善の余地が大いにあるようです。

日本の仕組みを変える必要があるとも強く思うのですが、

私たちがそれぞれに自らできる行動を続けていくことも重要なのではないでしょうか。


(文責:吉田)