寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

長時間労働の職場、上司が残業に好印象

3連休、皆様いかがお過ごしでしたか。

年の瀬が迫ると、連休とはいえあまりのんびりもしていられないかもしれませんが。


さて今日は日曜日の朝日新聞朝刊から。

興味深い記事を見つけました。


長時間労働の職場、上司が残業に好印象 内閣府調査


ニュースの表題だけでは伝わりにくいかもしれませんが、記事の最初に書かれた一文が内容をうまく要約してくれています。

その一文がこれ。

「夜遅くまで残業している社員は、がんばっている人だーー残業にこんなイメージを持っている上司の下では、部下が長時間労働する傾向にあることが内閣府の調査でわかった」


この調査は、労働者に対して行われたもの。

「上司はこんなふうに自分を評価している」というイメージを聞いたもので、結果を私なりに解釈して記せば、

・1日12時間以上働いているグループでは、残業している人は「がんばっている」と好意的に評価されていて、逆に残業する人を「仕事が遅い人」と否定的に評価されてはいないとする回答が多くみられた

・一方、労働時間10時間未満のグループになると回答の傾向は逆になる

と捉えることができました。


そして、極めつけは

「残業を減らすために効果的と思われるのに、実際はできていない取り組み」

についての回答。

そのトップが

「短時間で質の高い仕事をする人を評価すること」

だった、とのこと。

なるほど、と唸りました。


ちなみに今回の記事の原典はこちら。

内閣府の速報まとめとともに記しておきます。

残業のこと以外にも気づきの多い結果だと感じます。


「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果速報について

1 長時間労働や有休取得状況は、それらを上司がどう評価すると感じるかに影響される

2 長時間労働の社員は、職場の雰囲気について、仕事の手順を工夫しにくいなどと感じている

3 「短時間で質の高い仕事を評価」など社員が効果的と考える残業削減の取組は、実施されていないことが多い

4 正社員、非正規社員を問わず、仕事にやりがいを感じる女性は、出産後も仕事を続けたい

5 「夫婦の話合いの納得度」や「両親の意識」が「女性の継続就業」や「男性の家事・育児」に影響


残業を減らすために必要なこと、それは管理職の意識を変えること。

管理職の皆さん、他人の意識を変えることはものすごく難しいですが、自分の意識を変えることは最も簡単なこと…ではありませんか?


(文責:吉田)