寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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平成24年度学校法人の運営等に関する協議会

本日は文部科学省HPから。


平成24年度学校法人の運営等に関する協議会


なかなかボリュームの大きい記事ですが、有用だと感じますので何度かに分けて採り上げたいと思います。

第1弾として、「私立学校の経営状況について」。

こちらは、学校法人の現状がひとつかみできる資料になっています。

以下、概要をまとめておきますのでご参考になさって下さい。


○ 私立学校の入学者数について


大学…入学定員456千人に対して、入学者数は475千人。いずれの数字も前年よりも減少している。

   定員充足率が100%に届かない大学の割合も45.8%と半数近くに上っている。

   関西における前年との比較では、大阪・京都が定員増にもかかわらず入学者数は減少、兵庫はその真逆。

短期大学…入学定員69千人に対し、入学者数は61千人。いずれの数字も前年よりも減少している。

     定員充足率100%未満の短大の割合は約7割と高率である。

高等学校…入学定員409千人に対し、入学者数は336千人。入学者数が前年よりも減少している。

     定員充足率100%未満の高校の割合は約74%と、これも前年より悪化。


○ 私立学校の収支状況について


大学…1校当たり収入は平成4年度が約58億円だったのに対し、平成23年度は約57億円と約1億円の減。

   これに対し、1校当たり支出は約46億円から約54億円へと約8億円の増。

   結果、収支差額はぐっと小さくなり、帰属収支差額比率は19.5%→4.5%へと大幅縮小している。

   帰属収支差額がマイナスとなっている学校の割合も13.8%→42.2%へと大きく上昇。

短期大学…1校当たり収入:平成4年度=約11.9億円→平成23年度=約6.2億円(約5億円の減)

     1校当たり支出:約8.5億円→約6.1億円(約2億円の減)

     帰属収支差額比率:28.4%→2.4%(ちなみに平成18年度~22年度まではマイナスであった)

     帰属収支差額がマイナスとなっている学校の割合:10.5%→54.7%

高等学校…1校当たり収入:平成4年度=約9.1億円→平成23年度=約8億円(約1億円の減)

     1校当たり支出:約7.5億円→約7.9億円(約0.4億円の増)

     帰属収支差額比率:17.0%→1.3%(ちなみに平成19・20年度はマイナスであった)

     帰属収支差額がマイナスとなっている学校の割合:14.5%→47.4%


入学者数は大きく減少する一方で、学校でかかる経費は増加傾向になっている、との結果です。

各校の経営改善はもはや必須と言えるでしょう。


(文責:吉田)


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